こんにちは。
この記事を読んでいるあなたは、

・将来プログラマーになりたいが、大学と専門学校のどっちがいいのか?
・自分の知り合いや家族がプログラマーを目指しているが、大学と専門学校のどっちがいいんだろうか?
このように考えているのではないでしょうか?
確かに、大学の方がいろいろなことを勉強できそうですが、専門学校の方がかかる時間が2年間短縮することが出来る上、専門的な知識を勉強できそうです。
この記事では、
という悩みに回答していきたいと思います。
結論
まずは結論は以下のようになります。

・プログラマーになりたい人も大学に行くことをオススメ
・大学に行くことで、就職のしやすさ、年収の上がりやすさ、仕事の幅、転職のしやすさなどいろいろな観点でメリットがある
・一方、「今後プログラミングしかしたくない」と考えてるのであれば、専門学校に通って、最速でプログラマーになるという選択肢もあり。
・プログラマーになるために選ぶべき学科は「情報工学」系の学科がオススメ。ただし、それほど学科にはこだわりすぎなくても問題ないと考える。
ここから、その理由を、
・就職するとき
・現場で働くとき
・転職するとき
この4つの段階に分けて説明していこうと思います。
この記事の信頼性
僕は大学は四年制の大学に入り、メーカーに就職しました。
そのメーカーは、周りの人が東大卒や早稲田・慶應など、いわゆる「エリート」がたくさんいる環境でした。
一方で、それと同じくらいの「専門学校を卒業したプログラマー」と一緒に仕事をする機会もたくさんありました。
ですので、両方の立場から、プログラマーになるなら大学と専門学校のどっちがいいのか?をコメントすることができます。
プログラマーになるのに大学進学をオススメする理由

ステップ1: 在学しているとき
1: 大学に行った方がより幅広い知識を学べるから
専門学校は読んで字のごとく、「プログラミングを専門に勉強する」学校です。
なので、良くも悪くもプログラミングの専門家になることができます。
仮にあなたが専門学校を目指している場合は、この2年間でどのレベルまで学べるか?はシビアに見るべきだと思います。
僕の周りの人を見ていると、専門学校卒の人は、2年間の在学期間に、
・一方で、コミュニケーションスキルなど、その他社会人として必要なスキルは四大卒の人に劣る
このようなスキルレベルになっているケースを多く見かけました。
プログラミングのスキルだけを見れば専門学校でも良いように見えますが、仕事はどうしてもプログラミング以外の作業が発生します。
例えば、以下のような作業です。
・自分が作ったものに対して認識があっているかの確認
これらのように、プログラミングをする前後には確実に会話が発生します。
ですので、プログラマーにとって、コミュニケーションスキルはプログラミングスキルと同等かそれ以上に重要となります。
ただ、全体の傾向を見ると、専門学校を卒業した人はあまりそういったコミュニケーションが得意でない人も多いように見受けられます。
大学に通うことで、プログラミングの基礎スキルを身につけつつ、その他のスキルも身につけられる、というメリットがあります。
2: プログラミングだけでなく、プログラミングに関した広い職業の中から仕事を選ぶことができるから
専門学校卒の人は、即戦力が求められる傾向にあります。
ですので、プログラミング系の専門学校を卒業した人は、そのままプログラミングを行う仕事に就くことになります。
一方で大学を卒業した人はプログラミングに関する仕事の中でも、もう少し広い領域を任せられる傾向があります。
例えば、大学でプログラミングを勉強した人は、入社当初はプログラミングの作業を行うケースが多いですが、数年経つと、以下のような役割になるケースも多く見受けられます。
・アーキテクトとして、サービスの大きい方向性を検討する
一般的に、システムエンジニアやアーキテクトという役割はプログラマーよりも難易度が高いと考えられてているため、必然的に、年収水準も高くなります。

もちろん何を難しいと考えるか?そして年収がどの水準に到達するか?人によって考え方や状況に差があります
3: 途中で目標が変わったとしても、幅広い職業の中から選択することができるから
これは人によるかもしれませんが、仮に自分のプログラミング能力に限界を感じたり、その他の道がいいと思ったときに、大学の方が比較的簡単に方向転換をすることができます。
僕は人生を決断するようなものは
というのも大事だと思っています (もちろん決断すべきポイントではしっかり決断すべきですが)
そういう意味で、専門学校を選ぶことは、以下2つのリスクがあると考えています。

・大学に入る前に、自分の一生の大きい方向性を決めてしまうこと
・仮にプログラミングが途中で嫌になった場合の、緊急避難方法がないこと
こういうところまで含めて、大学/専門学校の選択はすべきだと思います。
仮に途中で

これは違った・・・
と思った場合は、大学であれば違う研究室を選んだりすることで、また違う道を選ぶことができます。
僕にとっては、高校生という早いタイミングで人生を絞り込んでしまうことはリスクが高いと思います。

もちろん、これは高校生など若いタイミングだからこそ、の話です。
20代後半や30代以降であれば、自分の戦い方は決めていくべきだと思います。
ステップ2: 就職するとき

1: 大学に行った方が給料がいいから
初任給、そして給与の伸びは、大学卒の方が専門学校卒よりも高い傾向にあります。
初任給だと大体2万円〜4万円くらいの差 (大学卒: 20万円、専門学校卒: 16〜18万円)ですが、そこから給料が上がっていくに従い、この差は顕著になります。
「終身雇用の崩壊」と言われていますが、未だに日本の企業は大学卒の人を優遇する傾向にあります。
2: いまだに卒業した学校名を見ていることろもある
特に新卒のときは、大学名は見られることが多いです。
僕が新卒で就職した会社も、まわりは東大・早稲田・慶應という、いわゆる「エリート」が揃っており、ビックリしたのを覚えています。
学歴でフィルタをしたのか、優秀な人を選んだらそういう学歴の人が残ったのかはわかりません。
ただ、会社からすると、「偏差値の高い大学を卒業している」のは、以下のような点を手軽に保証する手段になります。
・受験の競争に打ち勝てるくらいの努力を出来る
「偏差値と仕事ができるかどうかは関係ない」というのはもちろんですが、
このような理解をされているのも事実です。
なので、ポテンシャルが高そうな大学卒の人が選ばれる傾向にあります。
ステップ3: 現場で働くとき

1: プログラミングだけやっていても年収が上がらないから
今後少しずつ変わってくるかもしれませんが、少なくとも今の日本の企業では、プログラミングだけをやっていても年収は上がりづらい傾向にあります。
これは、今の日本の企業の給与支払いに以下のような傾向があるためです。
・あまり高い年収を支払わない: プログラミングなど一人でできる作業
また、(これも今後少しずつ変わってくる可能性はありますが)年齢が上がると、自分ひとりの成果ではなく、他の人を使うことにより、チームや組織としての成果を上げることを求められる傾向にあります。
そういう意味で、「プログラミングだけをできる人」よりは、「プログラミングのスキルや経験を活かしつつ、他の人と仕事ができる人」の方が年収を上げやすいというのは事実です。
2: ある一定のレベルまでであれば、プログラミングは誰でもある一定のレベルには到達できるから。
あなたが天才プログラマーであれば話は別かと思いますが、プログラミングのスキルはある一定レベルまで到達すれば頭打ちになります。
言い換えると、大学卒であっても専門学校卒であっても、社会人になってある程度プログラミングをしていると、どちらも同じようなスキルレベルに到達する、ということです。
そこから先で他の人と差別化できるのは、
・プログラミング以外の能力
このいずれかになります。
「プログラミングに関する、より本質的な理解」は、具体的には以下のような感じです。
いわゆる、それぞれの「プログラミング言語のエキスパート」と言われるレベルです。
ここまでいければ他のプログラマーには提供できない価値を提供できるレベルになるかと思います。
ただ、そのレベルまで到達するためには、何年もかかる可能性が高く、専門学校を選んでもこのレベルになれるとは限りません。
ステップ4: 転職するとき

転職のときは大学名よりも「何ができるか?」の方に重点がおかれる傾向にあります。
そして、企業側も、「大卒以上」と明確に記載していない求人も数多くあります。
ただ、面接官が本当に学歴を見ていないかというと、疑問が残ります。
僕が面接官をやっていたときも、以下のような流れで書類選考を行っていました。
・2番目: その人の過去の職務経歴
・3番目: その人の卒業した大学
「参考レベル」かもしれませんが、確実に大学名は見ます。
そして、全く同じ職務経歴の「大学卒」「専門学校卒」の人が応募してきたら、前者の方が採用される可能性が高いのは紛れもない事実です。
専門学校卒の人を採用しないということではないですが、大学卒の人以上の「圧倒的な」成果を出している必要があります。
どのような大学を選ぶべきか?
それでは、プログラマーを目指す上でどのような大学を選べばいいのか?をまとめたいと思います。
僕なりの結論からお伝えすると、以下の通りとなります。

・一番実践に近いスキルが身につくのは情報工学系の学科
・ただし、あまりそこに限定しすぎずに選んでもよいと考える
プログラミングに関する勉強が一番多いのは、情報工学系の学科になります。
なので、そういった学部・学科がある大学を選ぶのが即戦力に近づくという意味でオススメです。
ただ、大学に行くそもそもの理由を考えると、学部・学科選びはそれほど神経質にならなくてもいいかと考えています。
大学の授業では、即戦力となるスキルを身につけるという側面ももちろんありますが、それと同時に、「人間力を磨く」「学問としていろいろなものを知る」というような側面も強く持っています。
そこで勉強できることは、何かしらの形でプログラマーになった後にもつながってきます。
今の時代、型通りプログラミング出来ることを求めている会社はあまり多くありません。
むしろ、不確実性の高い中でも自分の頭で考えて物事を進めていける力がある人を採用したいと考えている企業の方が多い用に思います。
なので、言われたことしかできないプログラマーよりは、プログラミングスキルは若干劣るものの、自分の頭で考えてプロジェクトを進行させられる人の方が求められています。
そして、大企業的の中には、以下のように考えている企業は数多くあります。
・社員には社内の難しい調整などを任せたい
なので、あまり「情報工学だけをやる!」と決めるつけるのではなく、幅広く勉強した方が、その人の幅が広がるという意味で、その後に生きてくると思います。
ちなみに僕の場合は、芸術と工学が半分ずつ入ったような学部・学科で勉強した。
そこで勉強したプログラミングのスキルとしては、情報工学系の人には全く勝てないが、そこで培った
・クリエイティブ
などの知識は、他のプログラマーと違う立ち位置で戦うという意味で役に立ったと考えています。
専門学校に行ってもいいと考えられる人の特徴

ここまで、プログラマーを目指す場合は大学に進学することをオススメしてきました。
一方で、「こういう人であれば専門学校に通っても良いと考える」という人も、同じようにまとめたいと思います。
この記事を読んでいるあなたが以下に該当するのであれば、専門学校に行くのも、良い選択肢だと思います。

・今後、絶対にプログラマーとして食べていく!ということを決めている人
プログラミングスキルの伸びの早さという意味では、専門学校に進学して、いち早く現場で働くという道が最速です。
専門学校に通うと、専門学校でプログラミングをしっかり勉強した後、現場でよりリアルな環境でプログラミングをすることになるので、プログラミングのスキルは最速で身につくと思います。
ですので、
・システム開発に携わりたいけどシステムエンジニアとかプロジェクトマネージャーとかの、どちらかというと人と接する仕事は絶対に嫌だ
このように考えているのであれば、専門学校は良い選択肢だと思います。
まとめ
それでは、ここまでの内容をまとめます。

・プログラマーになる上で、オススメなのは「専門学校に行くこと」ではなく、「大学に行くこと」
・大学に行くことで、就職のしやすさ、年収の上がりやすさ、仕事の幅、転職のしやすさなどいろいろな観点でメリットがある
・一方、「今後プログラミングしかしたくない」と考えてるのであれば、専門学校に通って、最速でプログラマーになるという選択肢もあり。
・プログラマーになるために選ぶべき学科は「情報工学」系の学科がオススメ。ただし、それほど学科にはこだわりすぎなくても問題ないと考える。
以上です!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事を読んでいるあなたが、あなたの希望に叶う進路を選び、将来活躍できることを願っております!
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