こんにちは。
この記事を読んでいるあなたは、以下のようなことを悩んでいるのではないでしょうか?

・未経験からエンジニアになろうと思うけど、大企業とスタートアップのどちらがいいか知りたい
・エンジニアとして働く上で大企業とスタートアップ、どちらの方がいいのか知りたい
そこでこの記事では、未経験からエンジニアになるときに役立つ、
・それぞれの会社のメリット・デメリット
・未経験からエンジニアになるときの、一番よいと思われる転職戦略
- 結論: 未経験からエンジニアになるとき大企業とスタートアップのどちらがいい?
- この記事の信頼性
- 未経験からエンジニアやプログラマーになるとき、大企業がいいか?スタートアップがいいか?問題
- 未経験エンジニアにとっての「大企業」と「スタートアップ」の比較
- 未経験からエンジニアになるための会社選択戦略
- 最後に
結論: 未経験からエンジニアになるとき大企業とスタートアップのどちらがいい?
まずは結論をお伝えしたいと思います。

・大企業もスタートアップもいいところがあるため、「どちらがいいか」ではなく「あなたに最適な方」を選ぶべき。
・なので、戦略としては、「必要に応じて転職をすることにより、両方のいいところを吸収して市場価値を上げる」ことを目標とする。
これだけだと分かりづらい部分もあるかと思うので、背景や理由をここからしっかりと説明していきます。
少しでも未経験からエンジニアやプログラマーになるときに会社選びに迷っている場合は、ここから下も読み進めてください!
この記事の信頼性
僕は新卒から大企業にエンジニアとして就職しました。
そこではエンジニアや社会人としての基礎を身につけることができました。
一方で、その会社を辞めたのは大企業ならでは、の雰囲気や仕事のやり方に疲れてしまったため、メガベンチャーに転職をしました。
そのメガベンチャーでは割と小さい事業の担当になったため、ほぼスタートアップのような空気感の中、裁量を持ってゴリゴリと仕事を進める経験を詰むことができました。
この記事では、大企業とスタートアップの両方の面を見た僕の経験をベースに、大企業とスタートアップのいいところや特徴をお伝えすることが可能です。
未経験からエンジニアやプログラマーになるとき、大企業がいいか?スタートアップがいいか?問題
それでは内容に入りたいと思います。
以下のような流れで順に説明していきます。

・未経験エンジニアにとっての「大企業」と「スタートアップ」の比較
・エンジニアが市場価値を上げるために「大企業」と「スタートアップ」の転職戦略
未経験エンジニアにとっての「大企業」と「スタートアップ」の比較

それでは、具体的に未経験の人がエンジニアになるという前提で、大企業とスタートアップの比較をしてみましょう。
ここからは、大企業とスタートアップのそれぞれを以下の観点で比較します。
・普段の業務の特徴
・働きやすさ
・裁量の大きさ
・年収
・スキルがつくか?
・昇進のしやすさ
未経験エンジニアにとっての「大企業」
仕事の内容
スケールの大きいものを作ることが多いです。
例えば、トヨタ自動車であれば「車」という、大きなものをグローバルなスケールで作ることになります。
こういう、「誰もが知っていて」、「世界に対してインパクトを与えるような」プロダクトを作れるのが大企業の醍醐味です。
普段の業務の特徴
1: 部署や人の間の調整の業務が多い傾向にある
関係者が多くなると、どうしてもその関係者間の調整が必要になります。
かつ、大企業は業務が細分化されていることが多いため、何かを進める上でいろいろな人を巻き込んで進める必要があります。
調整の業務が多くなるのは大企業の宿命とも言えるものです。
特にプロセスがしっかりしている企業だと、「xxxコーディネーター」という、調整業務が専門のポジションさえあります。
2: ”やれない”と言うことが正義、のようなところがある
特に、ビジネスモデルがしっかりと固まっている企業であればあるほど、既存のビジネスモデルやプロセスを変えることを嫌います。
ですので、「何か新しいチャレンジをしなくても売上を作ることができる」ため、チャレンジをする姿勢が極端に弱いことがあります。
そういった大企業や部署では、何か新しい企画が出てきたときに

「xxxxという理由でやれません!無理です!」
というのをうまく説明できるのがいいエンジニア、という風潮さえあったりします。
3: いろいろなものが決まっている
2番のものと似ていますが、既存のビジネスモデルやプロセスがしっかりと固まっている場合、そこにいる社員は
ということもあります。
ですので、何か新しいビジネスモデルや社内のプロセスを考える機会は非常に少なくなります。

決まっていることを粛々とやっていくだけで成果が出るので、変化が激しくない方がいいと思う人にとっては、安心して仕事ができる環境と言うこともできます。
4: エンジニアとして手を動かすのは社外の人であることが多い
実際のプログラミング作業自体は、業務委託をした会社外のエンジニアに任せることが多いように見受けられます。
言い換えると、その会社にいる社員は業務委託をしているエンジニアの管理業務を行うことになります。

人によってポジティブにもネガティブにもなるでしょう。
自分で手を動かしてプログラムを書きたい人からすると、退屈に感じてしまうかもしれませんが、プロジェクトマネージャーとして経験を積みたい人には、「大企業でのプロジェクトマネージャー」という肩書になるので、非常に使える経験になったりもします。
5: 事業を終わらせたことがない人が多いため、「始めるよりも終わらせる方が大変」
スタートアップだったらブログなどに「サービスクローズします」の一言で終わるものが、大企業が何かのサービスを終わらせようとすると、勝手が違います。
大企業が提供しているサービスは利用ユーザが多いために、
ということも多く発生します。
その間も、サービスで何か問題が発生しないようにするため、保守の業務などは必要になります。
働きやすさ: 比較的働きやすいことが多い
傾向としては優秀な人が多いため、社会人としてのスキルやコミュニケーションスキルが高かったり、地頭が良い人が多い傾向にあります。
全体のレベルとしては一定水準以上が担保されているため、「言葉が通じない」とか「電話がとれない」とか、そういった人はほぼいません。
そういう意味で、仕事をする上でのストレスは少ない傾向にあります。
裁量の大きさ: あまり大きくない
担当レベルで何を進めることはほぼ不可能です。
基本的に自分の上司にレポートをしたり、社内調整をして、チームとしての判断をする機会が多くなります。
また、基本的に業務が細分化されているため、裁量はあまり大きくありません。
ですので、大企業内で大きな裁量を持とうとしたら、以下2つのどちらかを選択する必要があります。
2: 大企業内の新規事業に異動や立候補する
1の「部長クラスまで昇進」は、多くのライバルと争い、出世競争に勝ち残る必要があります.
2の「新規事業に異動や立候補をする」に関しても、大企業はいつその新規事業がクローズになるか分からないという特性上、1年後には全く違う業務をやらされることになった・・・なんてこともあります。
大企業内での新規事業は、「トップマネジメントの人の趣味・嗜好」により成り立っていることも多く、その人がいなくなるだけで新規事業がクローズになるなんてこともよくあります。
年収: 高い傾向にある

比較的高い傾向にあります。システムインテグレーターやコンサル系の大企業だと、年収1000万円を超える場合もあります。
これはあまり説明の必要はないでしょう。
スキルがつくか?: 優秀な人がいる可能性が高いため、スキルをつけやすい
優秀な人が多いので、プログラミングやエンジニアとしての基本を学ぶのであればいい環境だと思います。
特にプログラミングは独学やプログラミングスクールでは能力の伸びに限界があります。
本当のプログラミングスキルは、現場でリアルな業務をしていく中で身につく、という特性があるためです。
自分の知っている範囲だけでプログラミングをしていると、どこかのレベルで頭打ちになる、と言い換えることもできます。
周囲にエンジニアの数も多いため、必然的に「プログラミングができる人の数」も多い可能性が高くなります。
そういった人からプログラミングのスキルやノウハウを吸収することができ、効率的にプログラマーとしてのスキルを身につけることができます。

ここでは、スタートアップに優秀なエンジニアがいない、といっているわけではありません。
スタートアップにも優秀なエンジニアはいます。
優秀な人の数はある程度、そこにいる人の数に比例するため、大企業にいる方が、優秀なエンジニアにである可能性が上がる、という話です。
さらに、数年大企業で働くことにより、プログラミングをする前に行う「ソフトウェアの設計」のような業務を行える可能性もあります。
この「設計」をするとさらにあなたのスキルや年収の上昇を狙うことができるため、大企業にいるのであれば、この「ソフトウェアの設計スキル」は必ず身につけるべきスキルです。
昇進のしやすさ: ライバルが多く難しい
「裁量の大きさ」の部分でもすでに説明しましたが、昇進はかなり厳しい状態です。
大企業だと昇進をするためのイスの数が決まっている一方、そこを狙っている人も多いため、「万年平社員」ということも普通に起こりえます。
なので、そういった会社は「リーダー」と言われるクラスの人がいっぱい、という状況になりがちです。
その他のメリット
1: 部署間の異動をすることで、違う業務を行うことができる
大企業では、エンジニアやプログラマーが所属する部署以外も数多くの組織があります。
ですので、もしあなたが大企業に入ってどこかのタイミングで「自分にはプログラマーが向いていない」と感じたときも、違う部署に異動することができます。
同じ会社の中での異動であれば、以下のような特徴があります。
たとえ未経験であったとしても採用してくれる可能性が高い
つまり、仮にあなたが大企業に入社後、

やばい、自分、エンジニア (プログラマー)に向いてない・・・
と思ったとしても、他の業務をすることができます。
2: 福利厚生が充実していることが多い
そして地味ですが重要な点として、福利厚生が充実していることが多いです。
スタートアップではほぼ内容な家賃手当や退職金も多くもらえる傾向にあります。
その他のデメリット

「大企業に入ったから自分の将来は安泰」
のようなイメージをしている人もいますが、決してそんなことはありません。
特に終身雇用が崩壊した状態の中、45歳で早期退職募集が行われる可能性は大いにあります。
ですので、大企業に入れたとしてもその企業の中で一生食べていけるとは思わない方がよいです。
もちろん、スタートアップと比べると全体的に安定している傾向にありますが、「大企業に入ったから将来が安泰」ということはありません。
特にエンジニアの場合は最新の技術についていく必要があるため、日々の勉強は欠かせません。
未経験エンジニアにとっての「スタートアップ」

仕事の内容: 新規のプロダクト開発から受託まで様々
比較的規模は小さめのものが多くなります。
携わるプロジェクトは、「自社プロダクトの開発」や「業務委託での開発」など、あまり大企業とは変わりません。
普段の業務の特徴
続いて、スタートアップにおける普段の業務の特徴をいくつか説明します。
社内調整が特に発生しない
関係する人があまり多くないため、社内の調整はあまりありません。
その場で社長やプロダクト責任者と合意ができれば、それで決定になるため、意思決定がとてもスムーズです。
ただ、他の人が入ってきたときに向けてドキュメントやノウハウを残すという文化がないため、あとから入ってきた人が内容を把握できないという問題も起こります。
働き方が自由である傾向が高い
スタートアップですと(営業などクライアントと直接会う仕事でない限りは)服装が自由ですし、出社する時間も特に定められていないことも多くあります。
また、現在の状況を踏まえて、テレワークを推進している企業も多くあり、働き方が自由な傾向があります。
プログラミング以外の仕事も多い
人がいない上に事業の方向性も固まっていないので、プログラミングだけやる、というのが厳しい傾向にあります。
プログラマーであっても、作ったアプリのリリースとか、ウェブサイトの作成や契約書の締結など、プログラミングと関係がないことをやることも多い傾向にあります。
事業の方向がよく変わる
スタートアップは日々、生き残りをかけて仕事をしています。
なので、何か違う、と思ったらすぐに事業の方針転換や仕様変更を行います。
そういった変化に対するストレスが強かったり楽しめる人でないと、スタートアップでやっていくのはストレスが溜まるかもしれません。
働きやすさ
本当に人による、としか言いようがありません。
人数が少ない分、特定の人と毎日密に仕事をすることになるため、毎日一緒に仕事をする人のスキルや相性によって、働きやすさは大きく変わります。
また、会社によりますが資金に余裕のない会社の場合、会社の設備が整っていないこともあるので、例えばイスが座り心地が悪かったり、PCの性能が悪かったりというような可能性もあります。
一方、僕の知り合いのの人 (社員数3人のスタートアップ所属)では、「イスの座り後心地が悪いから立って仕事をしていた」という人もいました。
裁量の大きさ: 非常に大きいケースが多い

人数が少ないため、一人で多くのものを決めていく必要があります。
ただし、自分のやった仕事に対して誰もアドバイスやコメントをくれないので、自分の担当領域に関するものは、自分で全てを決める必要があります。
また、何か作業中に分からないことが発生したとしても、周りの人も忙しかったり、その内容に詳しくなかったりするので、基本的に分からないポイントは全て自己解決をする必要があります。
年収
全体的に低い傾向にあります。ただ、スタートアップの場合は本当に会社による振れ幅が大きいです。
本当に立ち上がったばかりのスタートアップだと年収がほぼゼロの会社もあれば、上場直前で世の中に名の知れたスタートアップの場合は、年収1000万円を超えるようなケースもあります。
スキルがつくか?: 人から教えてもらうのは厳しい
自分で物事を吸収できるのであれば、スキルはきちんとついてくると思われます。
ただ、プログラミングの本質的な部分など、他の人に教わった方がいい部分はつけづらい傾向にあります。
これは、以下のような2つの理由が背景になります。
・そもそもスタートアップに所属している人の数が少なく、優秀なプログラマーがその会社にいる可能性も低くなる
「大企業」のセクションでも説明しましたが、プログラミングは自分の知っている範囲でも何とかなってしまいます。
ただ、本当に効率のいいプログラムを書けるようになるためには、優秀なエンジニアに教わるのが一番の近道になります。
スタートアップだと「人から教わる」という機会が相対的に少ないため、スキルをつけづらいことになります。
メガベンチャーであったとしても基本的に放置プレイで全て自分で何とかしなさい、というスタンスでした。(もちろんこれは所属する部署にもよるとは思いますが・・・)
昇進のしやすさ: 昇進しやすい
基本的に人は少ないので、昇進は比較的やりやすい傾向にあります。
特にスタートアップ立ち上げからいるメンバーだと、CXOのポジションを任せられることもあるので、そういう「会社のマネジメントに関わる」ような経験はやりやすい。
メガベンチャーであったとしてもマネージャーのレベルであれば、比較的簡単にアサインされることがあります。
未経験からエンジニアになるための会社選択戦略

ここまで説明してきたように、大企業もスタートアップも、未経験からエンジニアになるという意味では、どちらも一長一短あります。
とはいえ、この状態だと

自分が転職する場合、どっちを選んだ方がいいか分からない!
となってしまうと思います。
ですので、ここからは

を紹介したいと思います。
ここからの内容は、あなたがの状態が以下のいずれか?によって変わります。
・即戦力を求められる人 ( = 上記以外の人)
それでは、順に説明していきます。
新卒、もしくは第二新卒の人へのおすすめキャリア
もしあなたが新卒、あるいは第二新卒の若い世代の場合、会社の選び方のタイプは2通りあります。

・おすすめ1: 大企業に入社、スタートアップあるいはメガベンチャーに転職する
・おすすめ2: 大企業に入社、大企業の新規事業系求人を狙う
おすすめ1: 大企業に入社、スタートアップあるいはメガベンチャーに転職する
このキャリアの狙い
このキャリアでは、以下のような狙いを持つことになります。

・キャリアの最初のタイミングで、しっかりとした社会人スキルや、幅広いプログラミングスキルを身につける。
・ある程度スキルがついてきたら、より裁量の大きい会社(スタートアップ or メガベンチャー)で働く (いわゆる、「大企業でスキルをつけて、その後スタートアップやメガベンチャーでCXOとして活躍をする」パターン)
このキャリアのいい点
このキャリアのいい点は、何と行っても
という部分にあります。
ここまで説明したきたように、大企業の以下のメリットをフルに活用します。

・大企業にいる優秀な人から、いろいろなスキルを盗める
・最初に給与レンジを上げられるので、それ以降も高水準の給与で転職できる
これを戦略としてまとめると以下のようになります。

・最初に体力的に余裕のある大企業に就職して、そこにいる優秀な人から、仕事の基礎やプログラミング、あるいはソフトウェア設計などを学ぶ
・大企業に数年在籍をすると、給与の伸びが頭打ちになるタイミングが来るので、そのタイミングで転職を考える
・「大企業で比較的高い年収をもらっていた」という状態で、メガベンチャーやスタートアップに年収を維持した状態で転職をし、その会社でさらに活躍を目指す。
このキャリアの問題になりえる点
とはいえ、上記で説明した戦略は必ずうまくいく、とは限りません。
何故なら、以下の点で問題になりえる点があるためです。

・そもそも大企業にエンジニアに入社するところに高めのハードルがあること
・最初の数年で大企業の色に染まりすぎると、スタートアップやメガベンチャーのスピード感についていけないことがある。
そもそも大企業には多くの応募がある傾向にあり、入社の難易度は高めです。
ですので、現時点であなたがある程度優秀な人である、と認められる必要があります。
かつ、大企業とスタートアップのカルチャーには大きな差があるため、

「あの人は大企業の人で、うちの会社にはマッチしないね」
「あの人は自分が仕事をする領域が狭いね」
と思われてしまう可能性があります。
このキャリアを選びたい人がとるべき対策
まずは何としても大企業に入るために、今のうちにやれることをやりましょう。具体的には、以下のようなアクションがよいかと思います。
あなたが大学生の場合: 大学で何かのことに打ち込む体験を作る
よくあるバイトでもサークルでもよいと思います。
ただ、ベストは大学が関わりのある地域のイベントなどに運営側として参加するなどをオススメします。理由としては以下の通りです。
・地域のイベントへの参加だと年代を超えたコミュニケーションが必要であったり、他の人がやっていない経験である可能性が高いため希少価値が高くなる
あなたが第二新卒の場合: 今の仕事を通じてやれるようになったことを整理する
いわゆる面接の対策に近いものになりますが、「企業が、第二新卒としてのあなたを雇う理由」を作る必要があります。
・あなたが何ができて
・あなたが他の人と何が違うのか
こういったあたりは整理しておきましょう。
大企業に務めている人に、仕事の特徴などをヒアリングし、それを面接に活かす
面接をクリアする可能性を少しでも上げるための対策です。
注意すべきは、以下の点です。

・その人が大企業の全てを知っているわけではない (その人のいる部署に依存する可能性がある)
・その人のバイアスがかかっている可能性がある
その人も大企業のうちのどこかの部署に所属しているだけなので、本部長などかなり役職が上にならない限りは、会社の全体像は見えません。
なので、その人の行っていることが全てだとは思わないことが重要です。
場合によっては、複数人の人にヒアリングをするのもいいアイデアです。
おすすめ2: 大企業に入社、大企業の新規事業系求人を狙う
このキャリアの狙い
基本的にパターン1の「大企業に就職、そのあとメガベンチャーやスタートアップに転職する」のパターンと同じです。
大企業の安定をとりつつ、新規事業で新しい事業を生み出す経験を詰むことができます。
このキャリアのいい点
これも基本的におすすめ1と同じです。大企業の既存事業で基本的なスキルを身に着けたあと、より裁量のある新規事業にチャレンジして成果を出すことを目指します。
このキャリアの問題になりえる点
おすすめ1のものに加え、以下の点が問題になりえます。

・大企業が新規事業に挑戦するタイミングは分からない。その企業の状況によっては、いつまで経っても新規事業にチャレンジできない可能性もある
・大企業の新規事業は割と簡単にクローズされてしまう傾向にあるので、「ようやく新規事業をやれた」と思っても、トップマネジメントの一言で簡単に潰され、既存事業にアサインされる可能性が高い
上記のどちらも、割と大きめのリスクなので、このキャリアを利用する場合は、きっちりとこのリスクは認識しておくべきです。
このキャリアを選びたい人がとるべき対策
これも基本的にはおすすめ1と同じで、何としても大企業に入社することを達成しましょう。
それ以降は、中長期的に社内で新規事業公募の話が出てくるのを待つことになります。
未経験から中途でエンジニアに転職する人 (=新卒や第二新卒以外の人)へのおすすめキャリア

中途採用 (20代後半〜の人)で未経験からエンジニアを目指す人に関しても、おすすめのキャリアは2つあります。
ここから、それぞれ説明していきます。
おすすめ1: エンジニアとして働きつつ、少しずつ会社の規模を上げていく
このキャリアの狙い
エンジニアとして、少しずつ規模の大きい企業に転職して、規模の大きい仕事に携わるパターンです。
このパターンは、以下のように少しずつ会社の規模を大きくしていくことになります。
・2: メガベンチャーに転職
・3: 大企業に転職
一般的に大企業の方が、
・年収が高い
このような傾向があります。
ですので、会社の規模を上げていくことにより、「未経験だから」という理由を排除しつつ、年収を上げていくことになります。
このキャリアのいい点
上記で説明した通り、少しずつ年収を上げられる可能性が高いという点です。
特にスタートアップはどの企業も人手不足なので入社難易度は比較的低い傾向にあります。
なので、「とにかくエンジニアやプログラマーとしてのキャリアをスタートさせやすい」という特徴があります。
このキャリアの問題になりえる点
この記事でも説明した通り、エンジニアとしてのスキルをつきづらい点にあります。
スタートアップは本当に余裕がない場合が多く、あなたが未経験で入社したとしても誰も手取り足取り教えてくれることはありません。
また、スタートアップの書くソースコードはだいたいの場合それほどキレイにメンテされていることはなく、そこからプログラミングのスキルを勉強したりすることはできません
ですので、プログラミングとしては我流で進めることが多くなり、結果的に新しい技術を勉強できる機会は減ってしまうでしょう。

これは、スタートアップの特性から来るものです。
タートアップはメンテンナンス性よりもとにかく結果を出さないと会社がなくなってしまうという危険性と戦っているため、プログラムのメンテンナンス性は二の次になりがちです。
また、これもすでに説明した通り、スタートアップの場合はプログラミングだけをやっているというわけにもいかず、その他の業務など、幅広く対応する必要があることもあります。
おすすめ2: エンジニア以外のスキルを生かして大企業に入りそこから異動をする

僕としては、20代後半以降で、未経験からエンジニアに転職する場合、このやり方が一番オススメだったりします。
詳細は以下で説明します。
このキャリアの狙い
すでに説明しましたが、未経験の状態からから大企業に入るのは、他の応募者が多いこともあり、結構ハードルは高い傾向にあります。
特に20代以降の転職では即戦力としての働きを求められるため、さらに厳しい傾向にあります。
そこで、もしあなたにエンジニアやプログラマー以外の専門性があれば、そのスキルを生かして大企業に入り込んでしまうという方法です。
もちろんこれも簡単ではありませんが、未経験のエンジニアとして入社するよりは確実に難易度は下がります。
そして、どの大企業も社内での異動は募集していたりするので、その募集に応募してエンジニアになる、という作戦です。
このキャリアのいい点
何といっても大企業にはいるための敷居が下がる点がいい点です。
そして、転職のときに「未経験の職種だから」という理由で年収レンジが落ちないこともポイントです。
とはいえ、未経験のエンジニアを抱えるのも、その組織としてはコスト増/負担増になるため、嫌がられる可能性はあります。
ですので、あなたは
・今どのような勉強をしているのか? (=エンジニアとして頑張るやる気や意気込みを見せる)
こういったものををしっかりとプレゼンする必要があります。

もちろん、社内評価は下がることが予想されます。
ただ、それでもいきなり年収レンジが大幅に下がることは考えづらいので、転職で未経験の職種を目指すよりは現在の年収レンジをキープできることになります。
このキャリアの問題になりえる点
一度違う職種で大企業に入り込むことになるので、時間がかかる点がネックです。
このような流れになるため、最速でエンジニアになれるのが3年後くらいになってしまう可能性があります。
なので、この手段は3年くらいの長期スパンで待てる人には有用ですが、そこまで待てないという人にはオススメしません。
また、あなたが狙う大企業が、
・エンジニア系の職種
この2つの部署を持っていることも確認しておく必要があります。
そうしないとせっかく大企業に入ったのに

エンジニアやプログラマーの募集がなかった・・・
なんてことにもなりかねません。
最後に

今回の記事は以上となります。
ここまで、あなたのキャリアを有利に進められるための方法を紹介してきました。
これを読んで、あなたがエンジニアやプログラマーに未経験の状態から転職や異動できることを願っています。
また、結局最終的にあなたのキャリアがうまくいくか?は、
が、全てです。
この記事はあくまでそんなあなたの補助輪に過ぎません。
この記事をここまで読んでくださっているあなたは、すでにプログラミングの勉強などを必死に頑張っている方だと思います。
是非、その頑張りを継続して目標を達成してください!
そんな頑張りを陰ながら応援しております。
未経験からエンジニアになるための全体像
この記事ではエンジニアにおすすめの会社に関して説明しましたが、未経験からエンジニアやプログラマーになるための全体像は以下にあります。
面接対策など、エンジニアを目指す上で必要な情報が入っているので、こちらも合わせてご確認ください。
コメント