こんにちは。
この記事を読んでいるあなたは、このような悩みがあるのではないでしょうか?

・プログラミングを今から始めても遅くないのか?
・プログラミングの需要は今後どうなるのか?
・これからエンジニアに転職してもいいんだろうか?
そのような悩みに対して、ズバリ回答をしたいと思います。
まずは結論
詳細に入る前に、まずは結論をお伝えします。

○結論: 需要はある。
○詳細
・エンジニアは今後も必要とされる (ただし、各プログラミング言語ごとの将来性は不明)
・その上エンジニアは他の職業と比べても将来性がある。
・プログラミングや、そこから派生する知識やスキルを身に着けておけばAIなどに取って代わられることもない。
僕自身のキャリアや、この記事の背景
僕は新卒でメーカーに入社し、最初はエンジニアとしてプログラミングをしていました。
そして最近ではIT企業でプロジェクトマネージャーとして働いています。
いろいろなエンジニアと接して、プログラミングを客観的に見ることができています。
今回はそういった経験や背景をベースに、今後のプログラミングの需要に関して説明していきたいと思います。
この記事の流れ
この記事では、下記のような流れで説明していきます。

・「プログラミングの今後の需要が不安」の理由を3つ紹介
・「今、プログラミングの勉強をすべき」と言える3つの理由
・今後、「需要のあるプログラマー」になるための心がけるべきポイント3つ
では、早速、内容に入りたいと思います。
「プログラミングの今後の需要が不安」の理由を3つ紹介

1: AIが台頭してくる
これはよく言われている話かと思います。
なので、プログラミングの仕事自体もなくなっていく。
それっぽい主張に見えなくはありません。
ただ、プログラミングに関しては、僕は(少なくとも当面の間)AIに取って代わられることはないと思っています。
というのも、プログラミングの具体的な作業
という行動だったとしても、その裏側では、
・ビジネスやプロジェクトの今後の方向性がどうなるのか?
・今、プログラムを書く上で優先すべきは何か?(例: スケジュールか?品質か?など)
というような、本当に様々なことを考える必要があります。
プログラムというアウトプット自体はAIに書ける内容かもしれませんが、様々な状況を踏まえつつプログラムにしていく作業は人間にしかできません。
2: プログラマーは「35歳が限界」と言われるから
比較的よく言われている話です。
ただ「35歳限界説」は最近、段々と薄れつつあるように思います。
具体的には、求人の中に「35歳以下限定」というように明確な区切りを設けたものは少なくなってきています。
逆に、
というような求人が増えてきています。
この状況の中で、企業としても、「何歳であっても会社に貢献してくれること」を第一に考えるようになってきているからです。
また、そもそもこの「35歳限界説」は
・なので、年齢が上がって35歳くらいになったらマネジメントなどをやって、手を動かすのは若い人に任せるようにする
という前提に成り立っていました。
ただ、今は終身雇用が崩壊したと言われる時代です。
なので、そもそものこの前提が変わってきています。
会社自体の寿命も40年ほどと言われる中、新卒で入った会社に定年まで居られるということの方が珍しいでしょう。
それに従い、「35歳限界説」というのもなくなりつつあります。
逆にいうと、エンジニアに限らず、
というような、自動的な昇進がなくなっています。
なので、会社員は、より自分で自分のキャリアを切り開いてく努力が必要になってきています。
3: エンジニアの労働環境がブラックであり、体力的に厳しいと思われるから
おそらくエンジニアを目指す人は、「デスマーチ」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
「デスマーチ」という名前といい、非常にインパクトがあります。
この言葉が独り歩きしたことにより、「エンジニアの労働環境 = ブラック」というイメージがついてしまったのだろうと推測しています。
もちろん、プロジェクトによっては毎日12時くらいまで働き、土日も出勤する必要があるものもあります。
ただ、エンジニアの100%がブラックというわけではなく、完全に会社やプロジェクト次第です。
事実、月の残業時間が100時間を超えるようなプロジェクトもありますが、それはごく一部です。
さらに、ここ数年は残業時間の規制もかかっているため、全体としてはブラックな会社やプロジェクトも減ってきています。
プログラミングを勉強すべき!といえる3つの理由

それでは、ここからプログラミングを勉強すべき、といえる3つの理由を紹介します。
1: これまでアナログをだった企業がITの力を使おうとしてきているため
今、各企業がITの力を使って収益を上げようとする「デジタルトランスフォーメーション (通称: DX)」を進めています。
ただ、こういった企業には、これまでアナログな仕事のやりかたをやってきた人しかおらず、社内の人だけでDXを進めることができない状態です。
そこで、DXを推進している企業は、ITのスキルを持った人を外部から確保しようとしています。
これからさらにアナログな会社のDXが進むため、エンジニアの活躍の場が、IT企業以外にも広がっていくことが予想されます。
もしあなたがプログラミングのスキルを持っていれば、この流れを掴んでより活躍したり、年収を上げたりすることができるでしょう。
2: プログラミングを勉強することで、システム全般に強くなれるから
プログラミングを習得することのメリットは、プログラミングができるようになることだけではありません。
プログラミングを勉強することで、以下のようなものを知ることができます。

・システムがどのように動いているか?
・「やろうとしていることがプログラミングの観点で簡単か難しいか?」の判断がつく
・他のエンジニアの言っていることが理解できるようになる。
僕はプログラミングで身につく上記3つのスキルは、最強のスキルだと思っています。
このスキルさえあれば、
状態を作ることができます。
つまり、自分がプログラムを書くスピード以上に、仕事にレバレッジをかけることができる状態になります。
これは大きいプロジェクトをやる上で非常に重要なスキルになります。
さらに、このスキルはプログラミングの言語が変わっても基本的に不変のものです。
なので、一度身につけてしまえば、あなたの強力な武器となります。
この武器を持ってチームメンバーやお客さんと話せる人は驚くほど少ないです。
プログラミングを勉強してシステムのことが分かれば、それだけで上位20%くらいの市場価値を持った人材になることができます。
3: 現在の日本の経済状態を踏まえ、年収を上げるにはIT系のスキルを身につけることが重要であるから

日本は、外食やレジャーの産業を中心に、コロナによってダメージを受けました。そういった業種では一般的に年収 (特にボーナス)は減少傾向にあります。
一方で、IT系の企業はあまりダメージを受けていないどころか、着実に売上を伸ばしている会社も多くあります。
以下の記事でも触れましたが、年収を上げるための鉄則は、こんな感じです。

(1)市場特性 x (2)企業規模 x (3)個人の能力 x (4)労働時間
この式で分かる通り、もちろん(3)個人の能力が上がれば年収は上がる傾向にあります。
また、それと同じくらい重要なのが
です。
現状だと、他の業種よりも景気のいいIT系の業種に転職した方が、年収は上がりやすい状態です。
なので、今の状況で自分の年収を上げるためには、以下のような取り組みが必要です。

(1) 市場特性を上げる: 年収の高いIT市場に転職する
(3): 個人の能力を上げる: プログラミングを勉強する
そしてIT企業では基本的にプログラミングが出来た方がよいです。
つまり、今プログラミングの勉強をすることは、
・自分の能力を上げることができる。
という2つのメリットがあることになります。
「需要のあるプログラマー」になるための心がけ3つ

それでは、最後に「需要のあるプログラマー」になるための心がけを紹介したいと思います。
1: 常に勉強する (専門スキルを上げる)
これはエンジニアとしてのスキルを上げる、最も基本的な部分になります。
特にここ数年はプログラミング関連の技術の進化も加速してきているので、少しでも気を緩めるとついていけなくなります。
エンジニアとしてやっていこう!と思うのであれば、まずはプログラミングの勉強だったり、ソフトウェアの設計の勉強などを頑張る必要があります。
とはいえ、いきなりどんなプログラミング言語を勉強したらいいのか分からない!という人は以下の記事を読んでください。
初心者の人が始めやすいプログラミング言語と、その次に勉強すべき内容などを紹介しています。
参考: プログラミング初心者が選ぶべき言語は?【挫折しない&案件獲得に向けた考え方】
結論だけお伝えすると、初心者がプログラミング言語の勉強をするオススメのオススメの順番は、
2つ目: JavaScript
です。
この記事では、エラーで詰まりづらいこと、分かりやすいことなど様々な観点から解説しています。
2: 「プログラミングだけの人」にならない
1つ目と反することを言っているように見えるかもしれませんが、エンジニアとしては「プログラミングだけが全て」になってはいけません。
もちろんプログラミングなどのスキルが最重要であることは間違いないです。
ただ、エンジニアとしてもっと年収を高めていくには、プログラミングに加えて、何かプラスになるスキルを身につける必要があります。
例えば、英語だったり、プロジェクトマネジメントだったり、デザインなどです。
この中で何を学ぶか?はこれを読んでいるあなたの得意スキルによるところもあるので、一度、下記のような観点で自分のスキルややりたいことの棚卸しをするとよいです。

・自分が好きなことは何か?
・自分が昔から得意なことは何か?
・他の人は大変そうだが、自分が特に苦労しないものは何か?
これらの得意なスキルとプログラミングのスキルをかけ合わせることで、より高い年収も期待できるでしょう。
3: 視座を高くする

2つ目と近い話かもしれませんが、
のではなく、
という視点が重要になってきます。
会社はあくまで利益を追う営利組織です。
会社の観点では、プログラミングはあくまで手段です。
なので、あなたはその手段であるプログラミングを使って、どのように会社に貢献できるのか?を常に考える必要があります。

「どのように会社に貢献できるのか?」を考えられているエンジニアは、ほぼいません。
なのでこれができた時点で視座の高さとしては、かなり上位になっていると言えます。
具体的には、「視座の低い」考え方と行動、「視座の高い」考え方と行動は、以下のようなものになります。

・とにかく目の前の作業をする / 忙殺される
・リーダーやマネージャーの言っていることをそのままやる
・プログラミングを目的とする

・目の前の作業の目的や背景を理解する
・リーダーやマネージャーの言っていることを(いい意味で)疑ってかかる
・プログラミングはあくまで手段の1つとして理解する
このような考え方ができれば、他のエンジニアと一気に差別化することができます。
まとめ
この記事の内容を最後にまとめます。

・プログラミングを今からでも学ぶ価値は十分にある。
・プログラミングを通じて身につけられるスキルがあれば、プログラミング自体は他の人に任せたり、他のスキルとの掛け合わせでより高いレベルのアウトプットを出すことが可能になる。
・「需要の高いプログラマー」になるためには、下記を実践する。
1: プログラミングの勉強を続ける
2: 「プログラミングだけの人にならない」
3: 視座を高くする
この記事は以上です。
この記事を読んでくださったあなたが、よりエンジニアとしてスキルをつけたり、エンジニアへの転職を成功させられることを心より祈っています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございした!
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