【テンプレはダメ】どんなエンジニアになりたいか?は本質が問われる

【テンプレはダメ】どんなエンジニアになりたいか?は本質が問われる エンジニアの紹介
【テンプレはダメ】どんなエンジニアになりたいか?は本質が問われる

こんにちは。

この記事を読んでいるあなたは、

「面接の場で、『あなたはどんなエンジニアになりたいですか?』と聞かれるんだけど、どう答えたらいいか分からない」

このように悩んでいるのではないでしょうか。

「どんなエンジニアになりたいか?」という質問は、新卒採用と未経験からエンジニアになる中途採用、どちらでもよく聞かれる質問だと思います。
そして、どのように回答をするのがいいか、難しいですよね。

そこで、この記事では、僕の面接官としての経験も踏まえつつ、「どんなエンジニアになりたいか?」の質問で見られているポイントを解説します。
この質問はあなたの本質を理解するためのものである可能性が高いため、間違っても、テンプレートの回答はしないでくださいね。

この記事では、以下の内容を解説します。

この記事を読んで分かること
・面接の場でどのようなエンジニアになりたいか?と聞かれる背景
・面接に向けて準備しておくべきこと

最後まで読んでいただくことで、付け焼き刃で表面的な面接対策ではなく、面接官が本当に知りたいと思っていることを踏まえた上で、ベストな回答ができるようになります!

僕の面接官としての体験談 (この記事の信頼性)

僕の面接官としての体験談 (この記事の信頼性)

僕は今、IT企業でチームのマネージャーをやっており、日々中途採用の面接官をしています。
面接の場では、スキルのある人から、スキルのない人まで、様々な人とお会いする機会があります。

そうやって多くの人に会っていくと、次第に傾向がつかめるようになってきました。
「この人は何も準備せずに面接に来たな」「この人は定型文で返事をしてるなー」と思う人や、「この人は本当に優秀な人だ」と思う人まで、割とすぐに見抜くことができます。

また、面接官は面接をする前に、「チームとしてこんな人がほしい!」という議論を行っています。
いわゆる、「面接の裏側」と言ってもいいでしょう。

僕はこんな議論にも参加しているため、「面接官がどのような狙いで、どのような人を採用したいと思っているか?」なんてことも理解しています

この記事は、僕の面接官としての経験を踏まえて書いているので、読んでいただいているあなたにとっても非常に参考になるのではないかと思います。

[前提]面接を受ける上で、必ず知っておくべきこと

[前提]面接を受ける上で、必ず知っておくべきこと

具体的な内容に入る前に・・・ですが、面接を受ける上で、必ず知っておいてほしいことをお伝えします。
この内容を知らずにどんなに面接を受けたり、その対策をやっても、全く意味がありません。

企業に好かれようとして回答をしても意味がない

まずはじめに、(一般に言われていることかもしれませんが)一番重要なポイントをお伝えします。

「面接」と聞くと、もしかするとあなたは

「企業から試されるんだ。何とか内定をもらうために頑張らないといけない」

と思っているかもしれません。
確かに、面接ではいろいろな質問をされますし、試される側面があるのは事実でしょう。

ただ、ちょっと待ってください。

面接の場は、企業があなたを確かめるのと同じように、あなたも企業を確かめる場です。
「お見合いの場」と形容されるように、面接はお互いに相性がいいかどうか?を確かめることが重要です。

これを理解せずに、無理して企業に内定をもらったとしても、入社後に苦労することがあります。
世間から一般的に「いい会社」と呼ばれる企業であっても、あなたに合うかどうかは別問題です。

あなたが「その企業で働く」と決めた場合、あなたの貴重な人生のうち、数年、もしくは一生を費やすことになります。
なので、「何とかして内定をもらいたい」というよりは、「いかに企業を使い倒すか?」という考え方をオススメします。

企業の面接官も何十人、何百人と見てきているので、その人の言葉がどのくらい本気なのか?企業に好かれようとして喋っているだけなのか?は、簡単に見抜くことができます。

あなた(求職者)のことを試しているように見える面接官も、「一方的に求職者を試す」というよりは、「この人はうちの会社やチームでフィットするかな?活躍できそうかな?そして、この人がやりたいと思っていることは、うちの会社で実現できそうかな?」という観点で見ていたりします

僕も面接官をやる前は、「完璧に例文を覚えていけばそんなことないんじゃないか?」なんて思ってました。
ただ、実際に面接官をやると、求職者がどのくらい本気でこの企業で働きたいと思っているか?は、あなたが思っている以上に透けて見えます。
僕は決して人を見る目があるわけではありません。
そんな僕であっても求職者が考えていることが分かるくらいなので、世の中の人事担当者や、人を見る目がある人は、簡単に見抜くことができるのでしょう。

重要なのは、企業とあなた(求職者)の両方がWin-Winになること

このことを踏まえると、面接で重要なのは、企業があなた(求職者)のことを一方的に試したり、あなたが企業に一方的に売り込んだりすることではないことが分かります。
いわゆる、Win-Winの関係になることが望ましいでしょう。

企業はあなたを採用できてメリットがあるし、あなたもその企業で働くことができて、給料をもらえたりいい経験をさせてもらえる

こんな関係性が理想です。

裏を返すと、企業とあなたがWin-Winになることを考えず、一方的に企業側の意向ばかりを伝えてきたり、あなたの意思を無視されるような会社は要・注意です。

そういった企業は、あなたのことを考えていない可能性があります。
最悪、その会社に勤めたとしても、使い捨てられる可能性があります。

面接の場では、あなたの素を出すこと

すでに出てきましたが、面接は「お見合いの場」と形容されることもあるかと思います。

お見合いの場で、(もちろん相手がどんな人かを見極めることはしますが)相手のことを一方的に見下したり嘘をついたりしませんよね?面接の場でも、それは同じです。

あくまで応募先の企業と相性がいいかを確認する、というイメージで面接を受けるのをオススメします。

もちろん、面接の場で無礼になったり、敬語なしで会話していいというわけではありません。
ただ、あまりに自分を良く見せようとして嘘をついたり、誇張してしゃべるのは、どこかで必ずボロが出ますし、もしそれで面接官を騙せたとしても、入社後、あなたが確実に苦労することになります。

面接官や企業とあなたのお互いのやりたいことが一致するか?今後やっていけそうか?というスタンスで面接に臨むようにしましょう。

面接官の僕が、「どんなエンジニアになりたいか」と聞く理由5選

面接官の僕が、「どんなエンジニアになりたいか」と聞く理由5選

それでは、僕が面接官をしてるときに、「どんなエンジニアになりたいか」と聞く理由を説明します。
応募してくる人の履歴書に書かれている内容や、募集しているポジションなどにより、理由はいくつかのパターンがあります。

エンジニアになることが目的になっていないことを見極めるため

面接官をしていたり、ウェブでいろいろな人の体験談を読んでいると、一定数の人は、エンジニアになることや、その会社にはいることが目的になっている人がいます。

企業としては、入社した後にどのようなことをしたいか?が一番気になっています。
エンジニアになることや、その企業への入社はあくまで通過点に過ぎないですし、入社した後どのくらい活躍できるか?が最も重要だからです。

こんな理由があるので、企業側は、エンジニアになること自体が目的になっている人を採用したくないと思っています

せっかく採用したのにすぐ辞められると採用にかかった数百万円のコストが無駄になってしまいますし、現場のメンバーの受け入れ工数も意味がなくなってしまいます。
入社するのであれば、一緒に全力で頑張れる人を採用したいと考えています。

エンジニアとしての基礎知識があることを確認するため

特に未経験からエンジニア転職をする人や新卒からエンジニアになる人の場合、エンジニアについて正しく理解できていないことがあります。

そういった人を採用した結果、「エンジニアとして働いてみたけど何か違う・・・」というミスマッチが発生する可能性があります。
ミスマッチは1年以内などの早期退職を誘発します。

そんな短期間で退職されてしまっては、採用にかけた時間やコストが全部無駄になってしまいます。
ですので、企業や面接官は、エンジニアに対する正しい理解がない人を何とかふるいにかけたいと思っています

そこで面接官は「どんなエンジニアになりたいか」という質問を通して、

・エンジニアとはどのようなものか理解しているか?
・エンジニアの仕事を理解しているか?
・エンジニアの仕事の大変な点を分かっているか?
・エンジニアの仕事のいい点ばかりを見すぎていないか?

というような点を確認します。

エンジニアに対して正しい理解ができていない人は、面接で落とされる可能性が高いでしょう。

「エンジニアの仕事をあまりしっかりと理解できてないかも」

と思う場合は、以下の記事も読んでみてください。
エンジニアに対する理解を深めることができます。

求める人材像にマッチするかを確認するため

求める人材像にマッチするかを確認するため

新卒採用では、「どのような基準の人を採用するか?」という方針があります。
また、中途採用の場合は、厳密に「任せたいと思っているポジションで想定する人材像」があります。

企業は、「どんなエンジニアになりたいか?」という質問を通して、あなたが方針にマッチした人材か?想定するポジションを任せられる人材か?を確認しようとしています。

想定するポジションに対して、あなたのスキルが足りなければ落とされるのはもちろんです。

そして、意外に思われるかもしれませんが、想定するポジションよりもあなたが優秀すぎても、落とされることもあります。
何故想定するポジションよりもスキルが高いと不採用になるか?というと、

・採用したのに退屈して辞めてしまう可能性がある
・あなたの今後のやりたいことや将来性を考えて、採用しない方があなたのためになると思った
・あなたのスキルにマッチするだけの給料を支払うことができない

こういった理由があるためです。

「想定するポジション」の具体例
僕が中途採用の面接官をするときは、採用をしたいポジションを明確に持っています。
例えば、「新規サービス立ち上げ時の現場担当として、手を動かしてくれる人がほしい」などです。
そういう応募に対して、「組織のマネージャーをやっていて、部下を指導してました」という人が応募してきても、オーバースペックという理由で落とす可能性があります (もちろん、現場のメンバーとして活躍できそうなら採用します)

求職者がやりたいと思っている仕事を提供できるかを確認するため

採用活動をしている企業やチームは、実は求職者のこともかなり考えてくれています。

採用する側は、

求職者がやりたいと思っている仕事を提供できそうか?そして、その人のなりたいエンジニア像(ビジョン)を実現させてあげられそうか?

こんなところを見ています。

今は転職も比較的簡単になってきているので、もし入社してもらっても「何かこの仕事楽しくないな」と思われたら、簡単に辞められてしまうからです。
企業や採用担当者は、このことがよく分かっているので、入社後にできる限り長く働いてもらえるように、採用のタイミングで

・求職者のやりたいことが何か?
・今、自分の会社やチームでは、そのやりたいことがやれそうか?

こういったものを真剣に考えています。

例えばあなたが「エンジニアになってバリバリ、プログラミングやりたいです!」と思って採用面接に望んでいるとしましょう。
一方、会社によっては、「社員はプロジェクトマネジメントや業務委託の人のコントロールだけやるので、プログラミングはやれない」というところもあります。

社員がプログラミングをしない会社は、日本には割と多いです。

「プログラミングをやりたい求職者」と、「プロジェクトマネジメントをお願いしたい会社側」で、乖離があります。
このレベルの乖離があったら、あなたが「そこそこ優秀なプログラマー」だったとしても、ほぼ間違いなく落とされてしまうでしょう。

このくらい、あなたのやりたいことや方向性と、会社求めているもの/提供できるものが一致しているのは重要なのです。

もしあなたが天才プログラマーで、「この人のために何とか社内でポジションを作りたい!」とかであれば話は別ですが、現実、そのようなことはほぼ起きません。

会話のきっかけとして、「どんなエンジニアになりたいか」を聞く

会話のきっかけとして、「どんなエンジニアになりたいか」を聞く

これは僕もよくやるのですが、

「弊社を志望する理由を教えて下さい」
「何故、この職種を選んだのか、教えて下さい」

という問いかけをきっかけに、その人が本当に考えていることを深堀りすることがあります

「どんなエンジニアになりたいか?」はあくまで会話のきっかけにすぎないことがあります。

面接官が一番知りたいのは、「どんなエンジニアになりたいか?」の答えの裏にある、あなたの本音です。

例えば、あなたが「世の中を変えるようなプロダクトを、エンジニアとして生み出したいです」と答えたとしましょう。
そうしたら、僕(面接官)は間違いなく、

「何故、世の中を変えたいと思ったのですか?」
「世の中を変えるようなプロダクトは、エンジニアでなくてもできると思いますが、エンジニアを選んだ理由は何ですか?」

という追加質問をすることでしょう。

これらの追加質問は、どこかのサイトに転がっているような定型文の答えでは回答することができません。

「いや、世の中が変わったらいいと思いまして・・・」
「何となくエンジニアがいいと思いまして・・・」

なんて回答をした日には、僕であれば、「あ、この人は何となくエンジニアを目指してるな」と思い、一発で落とします。

「どんなエンジニアになりたいか?」の質問は、こういったふるいにかけるために使われることもあります。

面接に向けてとっておくべき対策

面接に向けてとっておくべき対策

それでは最後に、ここまで説明してきた内容を踏まえて面接に向けた対策を紹介します。

自己分析をする

この記事でも紹介してきたとおり、面接官は「どんなエンジニアになりたいか」といった質問を通して、あなたの人となりや、考えていることを確認します。

おそらく、どんなに事前に回答を準備しても、面接の場ではその半分も使えないことでしょう。
そのくらい、面接では意図しない方向から質問が飛んできます。

そんな質問に回答するためには、薄っぺらい回答を準備するだけではなく、あなたが人生をかけて何をやりたいか?何故エンジニアになりたいのか?を考えておく必要があります

そこで必要になるのが自己分析です。

・何故自分はエンジニアになりたいのか?何故他の仕事ではないのか?
・エンジニアになってどんなことをやりたいのか?
・自分はこの人生で何を成し遂げたいのか?

こういった本質的なところを考えておくと、どんな質問がきても回答に困ることはありません。

(参考)ちなみに僕がエンジニアやプロジェクトマネージャーをやりたい理由

参考まで・・・ですが、僕はエンジニアやプロジェクトマネージャーなどの仕事を通じて、以下のようなことをやりたいと考えています。

・新しいものを自分の手で生み出して、世の中に影響を与えたい
・自分が死んだ後も、「自分が残したサービス」という形で、世の中に貢献したい+インパクトを与えたい
・また、「世の中に「影響を与える」は規模は問わず、「自分(僕自身)が楽しい・やってよかった」と思えるようなサービスなどをリリースできれば満足

こういった本質的な考え方が整理できていれば、以下のように、スラスラと回答することができます。

Q: 何故エンジニアになりたいのか?
A: エンジニアであれば、直接的に自分の手で新しいものを生み出すことができるから

Q: どんなエンジニアになりたいのか?
A: 新しいサービスを生み出せるような発想力と実行力、そして技術力を持ったエンジニアになりたいと思っています。 

Q: 弊社でどんなことがやりたいか?
A: 新しいサービスを生み出して、世の中にインパクトを与えたいと思ってます。

逆に、型通りの回答ばかりされても、面接官は「いつまで経ってもこの人のことが見えてこないな・・・」と思ってしまいます。

プログラミングを勉強しておく

プログラミングを勉強しておく

続いては、プログラミングの勉強をしておきましょう。

エンジニアになるのであれば、新卒であったとしてもプログラミングのスキルは必須です。
プログラミングの作業は非常に得意・不得意がはっきりする仕事です。
ですので、企業は、プログラミングを全くやったことがなくて、向いているかが分からない人を採用することはできません。

最低でも、プログラミングを勉強して、何かしらのWebサービスなどを立ち上げた経験くらいは積んでおいた方がよいでしょう。

以下の記事では、プログラミングが全く初心者の状態から、最短200時間でWebサービスの立ち上げまでができる学習計画をまとめています。

これからプログラミングを頑張りたいと思っている人は、是非読んでみてください。

エンジニアの仕事を疑似体験しておく

そして、エンジニアとして働くのであれば、エンジニアの仕事がどのようなものか?を知っておいた方がよいです。

ちなみに僕はプログラミングの経験はありました。
ただ、新卒のときにエンジニアの仕事をあまり把握せずにエンジニアになった結果、非常に苦しんだ経験があります。

以下に、僕が完全に落ちこぼれのエンジニアだったときの経験談をまとめています。
「エンジニアの仕事について知らなかったら、どのような苦労をするのか?」が分かると思いますので、こちらの記事も読んでみてください。

とはいえ、エンジニアとして働く前に、エンジニアの働き方を把握するのは非常に難しいですよね?
知らないものは知らないからです。
僕がエンジニアになったときも、「エンジニアとはどういう働き方をするのか?どのようなスキルが必要なのか?」という情報が全くなかったため、苦労しました。

そこでオススメなのが、プログラミングスクールに通ってみることです。

プログラミングスクールでは、プログラミングに関して学べるのはもちろんですが、チーム開発や要件定義など、エンジニアとして働く上で必要な全般的なスキルを身につけることができます

新卒であっても中途であっても、これからエンジニアになるためにはもはや必須といえるレベルで必要です。
せっかくこの記事を読んでくださっているあなたには、僕と同じような、無駄な苦労はしてほしくないと思っています。

僕のオススメのプログラミングスクールは、以下の記事にまとめました。
あなたの目的に応じたオススメのプログラミングスクールや、オススメのコースまで踏み込んで紹介しています。

エンジニアとして成功したいと思っているのであれば、是非読んでみてください。

[最後に]エンジニアに対する正しい理解とスキルを身につけて、エンジニアになろう

[最後に]エンジニアに対する正しい理解とスキルを身につけて、エンジニアになろう

この記事では、エンジニアの面接でよく聞かれる「どんなエンジニアになりたいか」という質問への考え方を説明してきました。

面接に向けて型通りの回答を用意するだけでは不十分であることが伝わったのではないでしょうか。

もしあなたが、現在、エンジニアになるための面接でなかなか内定がとれずに困っているのであれば、この記事に書いてある内容を試してみることをオススメします。
この記事に書いてある内容を踏まえて回答ができれは、多少回答がたどたどしくても、きっと面接官の心に響きます。

少なくとも僕も1人の面接官として、熱が入っていて、本人の本気の伝わってくる説明であればしっかりと受け止めて内定を出します。

面接の場でスラスラと流暢に喋れる必要はありません。
あなたの本当の想いを、面接官にぶつけてみませんか?

この記事は以上です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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