こんにちは。
この記事を読んでいるあなたは、

・派遣エンジニアって何だろう?
・派遣エンジニアとフリーランスエンジニアって何が違うんだろう?
・派遣エンジニアにはどんなメリットがあるんだろう?
・エンジニア未経験だけど、派遣エンジニアになるのっていい選択?
・派遣エンジニアとして働くために登録すべき派遣会社ってどこなんだろう?
このような不明点やモヤモヤを持っているのではないでしょうか?
派遣エンジニアは、昨今の副業や兼業など自由な働き方の流れにも沿った、非常に柔軟な働き方です。
この記事ではそんな「派遣エンジニア」を、以下のような切り口で徹底解説します。

・派遣エンジニアとは?そして今、注目されている理由
・派遣エンジニアのメリット、デメリット
・未経験の人に派遣エンジニアがオススメか?そしてその理由
・派遣エンジニアとして登録すべき、派遣会社
この記事を全て読み終わる頃には、派遣エンジニアの全体像や次にとるべきステップに関して詳しくなっています。
この記事の信頼性
僕は新卒のときにメーカーにエンジニアとして就職しました。
その後、IT企業に転職をし、プロジェクトマネージャーとして働いています。
現在は、厳密にはエンジニアではないのですが、周りにいる正社員やフリーランスのエンジニア、そして派遣エンジニアなど、いろいろな人と一緒に働いています。
その仕事の中で、派遣エンジニアを派遣している会社との契約の話もあったりしました。
ですので、派遣エンジニアだけでなく、その他の勤務形態のエンジニアとも総合的に比較をすることができます。
それでは早速、派遣エンジニアに関して解説していきましょう。
派遣エンジニアの概要とメリット、デメリット

派遣エンジニアとは
簡単にいうと、以下の通りとなります。
つまり、
・派遣されている間は、派遣された会社に所属する正社員エンジニアや(いれば)フリーランスエンジニアと一緒に働く
・そのプロジェクトや任期が完了し次第、次の会社に派遣される
ということになります。
ですので、正社員エンジニアよりも流動性が高いのが特徴です。
契約は、派遣会社と行い、派遣された会社と契約することはありません。
言い換えると、以下のような契約が結ばれることになります。
・派遣会社と派遣先企業が労働者派遣契約

派遣エンジニアが注目されている理由

続いて、そんな派遣エンジニアが注目されている理由ですが、大きく、以下の2つがあります。

・1: IT系人材のニーズは必要性が増しているものの、そこに伴う人員を確保できていない。
・2: 今後の事業がずっと続くとは限らないため、人を恒常的に雇うことはしたくない ( = 固定費を増やしたくない)
各企業とも事業やプロジェクトの成功のために、エンジニアの人手を必要としていますが、十分に確保できていません。
また、正社員の採用をしようとすると、採用開始から入社まで半年くらいかかってしまうこともあるため、求められるスピード感に追いついていません。
さらに、一度人を雇うと固定費になってしまうため、簡単に雇うことができません。
そこで、流動性の高い派遣エンジニアにお願いしたい、という企業が増えています。
この「正社員以外のエンジニア登用」流れは、今後も引き続き流れが加速すると思われるIT業界において、引き続き継続するものと思われます。
派遣エンジニアのメリット
そんな派遣エンジニアですが、以下のようなメリットがあります。
副業や兼業といった今の流れに則った、自由な働き方ができる
自分がやりたい仕事内容を、どのくらいの量働くか?を決めることができます。
正社員エンジニアだと会社の都合により意図しない異動や配属プロジェクト変更があったりします。
ですので、正社員エンジニアにはこういった自由な働き方は厳しいのが現状です。
今後多くの企業を渡り歩いてスキルをつけたり人脈を広げていきたいと思う人にはいい選択肢
派遣エンジニアは、最長3年までしか1つの企業に在籍することができません。
ですので、必然的に多くの企業を渡り歩くことになります。
いろいろな企業に所属し、スキルをつけたり人脈を広げたいと思う人にとってはいい選択肢となります。
フリーランスエンジニアと違い、営業活動をする必要がない
フリーランスエンジニアの場合、自分で案件獲得のための営業活動をする必要があります。
一方で派遣エンジニアは派遣会社が営業活動をやってくれるため、派遣エンジニアはエンジニアの仕事に集中することができます。
営業活動などが嫌な人にとって、このメリットは大きいでしょう。
派遣エンジニアのデメリット
一方で、派遣エンジニアのデメリットとしては以下のようなものがあります。
正社員エンジニアと違い、特定の会社でずっと働き続けるわけではないので、仕事の安定性には欠ける
先ほど説明したメリットの裏返しになりますが、特定の会社でずっと働き続けることができません。
正社員エンジニアであれば「そこに在籍していれば給料がもらえる」状態ですが、派遣エンジニアはどこかのタイミングで別の会社やプロジェクトに移る必要があります。
また、派遣エンジニアが「労働時間」に対して給与が支払われるという形態であるため、働かなければ給料が減ってしまいます。
正社員エンジニアやフリーランスエンジニアよりも待遇が悪い傾向にある
派遣エンジニアは、派遣先となる企業 (顧客)と、派遣エンジニア (あなた)の間に派遣会社が仲介していることが理由です。
派遣会社が仲介して調整などをやってくれる代わりに、マージンをとります。
その結果、あなたがもらえる給与は、(直接企業と契約をする)フリーランスエンジニアよりも減ることになります。
プロジェクトの方針を決めたりするような責任のある部分は社員で対応してしまうことが多いため、責任のある仕事に携わりづらい
派遣エンジニアは、「プロジェクトが終わったタイミングで、そのプロジェクトを離れる」ことを前提にしています。
ですので、プロジェクトの方針を決めるような責任のある仕事には携わりづらい傾向にあります。
ここまで説明してきた派遣エンジニアの概要やメリット、デメリットの詳細は、以下の記事にまとめています。
「もう少し派遣エンジニア」に関して詳しく知りたい場合は、こちらも合わせてご覧ください。
派遣エンジニアはやめておいた方がいいのか?
派遣エンジニアに関して調べると、
というような口コミや記事が見つかると思います。
ここでは、具体的に「やめとけ」という理由をいくつかピックアップしてみてみましょう。
・派遣先の会社からいつ契約終了を言い渡されるかわからない
・単純作業ばかりで、エンジニアとしてのスキルや経験を詰むことができない
などなど、こういった理由で「やめとけ」と言われることがあります。
もちろん、言い分として正しいものもありますし、知っておくべきです。
ただ、こういった「やめとけ」理論は、現在の世の中の流れを見ると、あまり気にしなくてよいものも含まれています。
例えば、「一生いられるわけではない」を言い換えると、「複数の会社を見て回ることができる」というメリットの裏返しだったりします。
以下に、「やめとけ」と言われる理由7つと、それぞれの理由に対してどう考えるといいのか?をまとめています。
「やめとけ」というコメントが気になる方は、こちらも合わせてご確認ください。
未経験からの派遣エンジニアはオススメか?

続いて、エンジニアを未経験の状態から、派遣エンジニアになるのがオススメか?に関して説明したいと思います。
結論としては、以下のような人にはオススメとなります。

・自分で仕事の内容や仕事量をコントロールしたい人
・未経験から正社員エンジニアになるのに苦労している人
となります。
自分で仕事の内容や量を(ある程度)コントロールできるのは派遣エンジニアのいい点なので、そういった働き方をしたい人にとって、派遣エンジニアは魅力的でしょう。
また、正社員エンジニアになるのはハードルが高いのもあり、一度派遣エンジニアでスキルやキャリアを詰むのは、悪くない選択肢だと思います。
未経験からの派遣エンジニアがオススメの理由
未経験から派遣エンジニアがオススメなのは、以下のような理由になります。
正社員エンジニアよりも入社のハードルが低く、いち早くエンジニアデビューできるから
未経験であっても、派遣会社経由で、レベルにあった仕事を獲得出来る可能性があります。
ですので、いきなり難しい仕事をお願いされて、つらい思いをすることも少ないと想定されます。
また、正社員エンジニアは面接のハードルが高かったり、未経験から内定をもらうのが厳しい傾向にあります。
一方で派遣エンジニアであればそのハードルが低いため、あまり苦労することなくエンジニアとしてのキャリアをスタートすることができます。
いろいろな企業やプロジェクトを移るため、自分に合うものが何か?を理解できる
派遣エンジニアは、いろいろな企業やプロジェクトを移ることになります。
いろいろな企業やプロジェクトを見ていく中で、自然と自分に合う企業やプロジェクトを理解することができようになるはずです。
正社員エンジニアの場合、特定の企業に固定されてしまいこういった比較ができません。
ですので、「エンジニアとしてのキャリアをスタートする時点でいろいろな企業を見られる」のは大きなオススメポイントの1つです。
注意すべきポイント

働き方などの観点で派遣エンジニアとしての仕事を続けていきたい場合は問題ない。
ただし、仮に
という場合だと、その後のキャリアのことを考えておかないと、なかなか正社員エンジニアになれない、なんてことになりかねません。
具体的には、以下のような気持ちを忘れずに、計画的に派遣エンジニアになる必要があります。

・派遣エンジニアは経験を詰むための一歩目として利用する
・ある程度経験を詰むことができて、あなたのやりたい内容が分かった時点で、正社員エンジニアに再度トライする
ここでまとめた内容は、より詳細を以下の記事にまとめています。
「未経験から派遣エンジニアがオススメな理由」をもう少し知りたい場合、以下の記事もチェックしてみてください。
派遣エンジニアの単価はどのくらいか?

派遣エンジニアの単価は、派遣の中ではかなり高い
「平成30年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」によると、情報処理・通信技術者の賃金の平均は、時間あたりで2,366円です。
参考までに一般事務の派遣社員の平均時給単価は約1,500円なので、派遣の中ではかなり高い部類です。
正社員エンジニアと年収はどのくらい違うの?
以下のモデルケースだと、年収は454万円になります。
正社員エンジニアの平均年収が500万円と言われているので、ほぼ正社員エンジニアと変わらない水準といえるでしょう。

・時給: 2,366円 (全国平均)
・1日8時間労働 (定時の8時間)
・1ヶ月20日の勤務
さらに残業をすると、正社員エンジニアを上回る年収を得ることもできます。
正社員エンジニアと派遣エンジニア、費用対効果がいいのは?
正社員エンジニアの平均残業時間は23.2時間 (株式会社Geeglyで実施された「IT業界における「残業」に関するアンケート」より)と言われています。
一方で派遣エンジニアで毎月1時間残業をする前提だと、年収は511万円になります。
つまり、派遣エンジニアの方が費用対効果は高いといえます。
派遣エンジニアで給与を上げるにはどうしたらいいか?
2つの方法により実現可能です。
単価を上げる
上流工程の業務(例えばプロジェクトマネジメントやソフトウェアの設計)を行うことによって、単価が高くなります。
まずはあなた自身のスキルを上げていく必要があります。
あなた自身のスキルを上げるための方法は、以下の記事にまとめています。
エンジニアとしてのスキルの上げ方分からない場合は、読んでみてください。
残業をする
すでに説明している通りですが、1日1時間残業をする計算だと (時給は2,366円)、年間で55万円以上の給与アップになります。
派遣エンジニアの単価や、正社員エンジニアとの比較などは、以下の記事に詳細をまとめています。
もっと詳細を知りたい場合は、読んでみてください。
最後に
これで「エンジニア派遣」に関するまとめは以上です。
会社に縛られずに新しい働き方が主流になりつつある今、派遣エンジニアはその一歩先を行く働き方だと思いませんか?
あなたがエンジニアとしての一歩目を踏み出すときの背中を後押しできるような記事になってくれれば、と思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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