こんにちは。
この記事を読んでいるあなたは、

「エンジニアのキャリアパスって何がいいんだろう?」
「これからエンジニアを目指したいけど、どんなキャリアがあるんだろう?」
このように悩んでいるのではないでしょうか?
すでにエンジニアとして働いていても、働く前であっても、エンジニアとしていいキャリアを歩みたいですよね。
そこでこの記事では、僕自身のエンジニアの経験を踏まえつつ、以下の内容をまとめます。

・現在変わりつつある、エンジニアのキャリアパスの考え方
・市場価値を上げられるキャリアパス
・未経験から、エンジニアのキャリアパスを実現するための方法
最後までしっかり読んで、エンジニアとしていいキャリアを描けるようになりましょう!
僕がプログラマーを諦めた後、市場価値が上がった方法 (この記事の信頼性)

僕自身がプログラマーやプロジェクトマネージャーなど、様々な役割をやってきたからこそ分かるものがある
詳細はこの後説明しますが、僕は、新卒でプログラマーとして働き始めた後、以下のような役割の仕事をやってきました。
・品質保証
・商品企画
・仕様設計
・プロジェクトマネージャー
・プロダクトマネージャー
ソフトウェアに関わる仕事はかなり広く担当していると言えるでしょう。
こうやって様々な役割で働いてきた結果、「エンジニア」という仕事をいろいろな角度から見つめることができました。
もし僕がひたすらプログラマーとして働いていたら、エンジニアのキャリアパスを立体的に見ることができなかったのではないかと思います。
プログラマーとしてキャリアをスタート
僕は、大学のときにプログラミングの学習を開始し、新卒でプログラマーとしてメーカーに就職をしました。
華々しくキャリアスタート!と言いたいところではありますが、実際はプログラミングのスキルなどがイマイチだったこともあり、非常に苦労していました。

とはいえ、そこから数年間プログラマーとして活動していくと、少しずつスキルもついてきて、「何とかプログラマーとしてもやっていけるかもなぁ」という感覚も掴みつつありました。
また、僕はプログラマー以外にも、
・仕様定義の担当者: システムがどのように動くとよいか?を決める
・プロジェクトマネージャー: システムの開発プロジェクトのスケジュールなどを管理する
このような役割も担当したことがあります。
商品企画や仕様定義の担当者やプロジェクトマネージャーは、プログラミングをすることはありません。
どちらかというと、全体を浅く広く見て、作るシステムの方向性や挙動(仕様)、開発スケジュールを決める役割です。
僕は合計して5年ほどプログラマーとして活動していく中で、「自分にはプログラマーよりも、方向性を決めたり、もっとプロジェクトを管理する方が向いているかもしれない」と思いました。
「プログラミング」と一言で言っても、突き詰めると非常に奥が深いのです。
そして、プログラミングをするときは非常に細かい内容を検討する必要があます。
一方、商品企画や仕様定義、あるいはプロジェクトマネージャーなどの役割は、(もちろん細かい部分を気にすることもありますが)割と「広く浅く」プロジェクトを管理するのが仕事です。
プログラミングとそれ以外の仕事を両方やっていく中で、僕は「全体のバランスをとりつつ、広くプロジェクトを進めていく方が自分に合っている」と思うようになったのです。
IT企業にプロジェクトマネージャーとして転職することで年収アップを達成
僕は3年ほど前、IT企業にプロジェクトマネージャーとして転職しました。
転職した後もある程度評価をしてもらえたので、結果的には転職前と比べて200万円くらい年収を上げることができました。
ちなみに、僕の周りでIT企業で働いている人の中には、プロジェクトマネージャー以外でも、比較的高い年収をもらっている人もいます。
エンジニアチームの管理職で働いている人であれば、年収1,000万円を超えている人もいます。
あるいは、エンジニアのマネージャーをやっている人も、高い年収をもらっていまうs.
この記事は、僕の体験談や、僕の周りの知り合いのエンジニアのキャリアパスを踏まえてまとめています。
ですので、あなたがエンジニアのキャリアパスを考える上で非常に参考になるでしょう。
現在のエンジニアのキャリアパスの方向性

オススメのキャリアパスの前に、ここ最近のエンジニアのキャリアパスの変化を紹介します。
(参考)これまでのエンジニアのキャリアパス
これまでのエンジニアは、以下のようなキャリアが一般的でした。
新卒で入社した人は、全員がプログラマーとして働き始めます。
ある程度プログラミングの経験を積んだ後、プロジェクトマネージャーやシステムエンジニアとして、より上流工程の仕事をやったり、お客様との窓口を担当するのが一般的でした。
その後は、課長や部長などの管理職としてチームの管理をする・・・というのが定石通りのキャリアでした。
ですので、年齢を重ねるとプログラミングの作業をやるだけではなく、プロジェクトの管理やチームの管理をする必要がありました。
「プログラマー35歳限界説」と言われていたのもこのためです。
新卒で若い人が次々とプログラマーとして入社してくるので、「プログラマーとして働くのは35歳くらいまでで、その後はプロジェクトマネージャーやシステムエンジニア、あるいは管理職になるべき」と思われていたのです。
現在のエンジニアのキャリアパス
一方現在は、「どこかの会社に入って終身雇用で定年まで働く」という考え方が薄くなりました。
会社には以前のような余裕がなくなってきており、良くも悪くも実力主義の世の中になりつつあります。
良い面としては、スキルさえあれば新卒から年収700万円を超えるオファーをもらうことができます。
一方、悪い面としては、スキルがない人は45歳で早期退職を促されてしまうこともあります。
言い換えると、一つの会社でキャリアを積んでも
といったキャリアを積めない可能性が高まってきていることになります。
場合によっては、プログラマーとして一生過ごすこともあります。
あるいは、プログラマーを経由せずに、いきなりプロジェクトマネージャーやシステムエンジニアになる人もいます。

「とりあえずプログラマーをやっていれば、いつかはシステムエンジニアとかプロジェクトマネージャーになれて、年収が上がるだろう」
このような考え方は危険です。
あなたの積みたいキャリアを考えておかなければ、いつまで経ってもプログラマーのまま働き続けることになるかもしれません。
一方、「自分はずっとプログラマーがいい!」という人にとってはいい傾向です。
会社からもシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーになることを強要されなくなってきているので、一生プログラマーを続けることも可能になってきています。
キャリアが多様になってきている以上、あなたが今後何をやりたいのか?を以前よりもしっかりと考える必要が出てきている、と言えるでしょう。
日本における、エンジニアのキャリアパスごとの特徴と、年収の違い

ここまで説明した内容を踏まえると、以下の3つのキャリアパスがあります。

・プログラマーを続ける
・システムの設計などをできるようになり、システムエンジニアになる
・システム開発のプロジェクトマネジメントを行う

上記のどれが良くてどれが悪い、という話はありません。
すでに説明した通り、あなたが希望する方向でキャリアを積むことができれば問題ありません。
ただ、それぞれのキャリアパスごとに注意すべき点、そして市場価値や年収を上げるために気をつけるべきポイントがあります。
この章では、これら3つのキャリアパスごとの特徴や注意点、年収の違いを紹介したいと思います。
プログラマーを続ける場合: 年収は上げづらい傾向がある。主体的に動ける人になろう
「プログラマー」の定義にもよりますが、ソフトウェアの設計などの上流工程に携わらずにずっとプログラミングだけをしたい場合、年収は上がりづらい傾向にあります。
何故なら、エンジニアとして働く場合、(もちろん職種や会社にもよりますが)一般的に「影響を与える範囲が大きい = 年収が高い」という構図が成り立つからです。
つまり、責任が大きく、プロジェクトの方向性により大きい影響を与える仕事に携わった方が年収は上がりやすくなります。
そういう意味で、プログラミングの作業はどうしても与える影響範囲は狭くなってしまうため、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーと比べると年収は低い傾向にあります。
例えばフリーランスとして働く場合、月収は70万円前後が相場になるでしょう。
そんな、「ソフトウェアの設計を行わないプログラマー」としてキャリアを積みつつ出来る限り年収を上げるには、「主体的に動ける人になる」ことです。
仕事の内容がプログラミングをするだけであっても、主体的に動いてタスクをこなせるようになれば、それだけでも他のプログラマーと差別化をすることができます。
具体的には、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなどから仕事を依頼されるまで何もしないのではなく、プログラマーであるあなたから「これをやりましょうか?」という声がけをするなどが想定されます。
逆に言うと、言われたことをプログラミングするだけの人だと、市場価値をかなり上げづらいと思っておいた方がよいでしょう。

僕の周りにも、フリーランスエンジニアで「言われたことだけをやる」プログラマーがいました。
その人から主体的に仕事を行うことはないため、基本的にプロジェクトマネージャーの人間が仕事を分け与える必要があります。
とはいえ、プロジェクトマネージャーもそんなに暇ではないため、正直、「かなり手のかかるプログラマー」という評判でした。
もしこのような悪い評判を受けてしまうと、次の更新はないかもしれません。
正社員のプログラマーだったとしても、次のボーナスの評価は非常に低くなってしまうでしょう。
システムエンジニアの場合: 年収はプログラマーより上。プログラミングのスキルとプログラマーとしての経験が必要

システムエンジニアは、システムの設計を担当したり、お客様との調整を行うのがメインの仕事となります。
システムを設計した後はプログラマーと話すことになります。
また、どのようなものを作るのか?どのようなスケジュールで進めるのか?という部分ではお客様と話すことも多々あります。
一般的には、プログラマーよりも担当する範囲が広いのがシステムエンジニア、と言うことができるでしょう。
もし「システムエンジニアとプログラマーの違いが分からない!」という場合は、以下の記事を読んでみてください。
日本において、システムエンジニアは比較的年収を上げやすい傾向にあります。
何故なら、(すでに説明しましたが)担当する領域が広く、責任領域も広いためです。
日本だと、フリーランスの場合、月に70万円〜80万円くらいが相場でしょう。
この金額は、プログラマーよりもやや高い単価となります。
システムエンジニアとしてキャリアを積んで年収を上げるには、システムやプログラマーのことを理解しつつ、お客様とのコミュニケーション能力を身につける必要があります。
時折、「システム的な難易度は分からないけど、お客様にお願いされたので受注しました!」なんてシステムエンジニアがいますが、それは最悪です。
システムエンジニアが何も考えずに受注した内容が、実は非常に難易度が高い可能性があるためです。
こんな悲劇を起こさないためにも、システムエンジニアは、システムや、プログラマーの気持ちを理解しておく必要があります。
また、そこに加え、お客様から正しく情報を収集したり、開発スケジュールをコントロールできる管理系のスキルも必要になります。
プロジェクトマネージャーは、年収はプログラマーやシステムエンジニアより上。システムやビジネス、ユーザのことを広く知ろう。
プロジェクトマネージャー は、プログラマー以外にも、ビジネス担当やマーケティング担当など多くの人と会話しつつ、プロジェクトを進める必要があります。
システムのことばかりを気にしてビジネス的に成り立たないのはダメですし、ユーザのことを見すぎて、システムがボロボロになるのもダメです。

最近は、「プロダクトマネージャー」という職種も出てきており、僕が今、IT企業で担当しているのはまさに「プロダクトマネージャー」です。
が、この記事ではその違いの解説がメインではないので、この2つは同じ意味として扱います。
プロジェクトマネージャーは、非常に繊細なバランス感覚が求められます。
日本では、プロジェクトマネージャーはかなり高い単価を獲得することができます。
フリーランスの場合、月に100万円〜120万円くらいが相場でしょう。
プロジェクトマネージャーとしてキャリアを積んで年収を上げるには、基礎となる部分として、プログラミングやシステムのことを理解しつつ、幅広い領域の知識を身につける必要があります。
例えば、自分の会社やプロジェクトのビジネスモデルが何か?お客様が求めているものは何か?競合はどのような機能を持っているか?などです。
プログラマーのように、プログラミングの領域を狭く深く突き詰めるのではなく、広く浅くカバーするような知識が必要となります。

システムエンジニアやプロジェクトマネージャーには、主体性を持って動くことが必須です。
誰かからお願いをされて仕事をやるようなイメージではこれらの仕事は務まりません。
エンジニアとしての市場価値を高められる、オススメのキャリアパス

それでは続いて、これまでの説明を踏まえて、エンジニアとしての市場価値を高められるオススメのキャリアパスを紹介します。
ゴリゴリのプログラマー
1つ目が、とにかくプログラミング一本で食べていく!というキャリアです。
すべてのパラメータをプログラミングに全振りしたような人でしょう。
プログラミングを始めたばかりの人としては、この仕事のイメージはつきやすいでしょう。
ここまでで説明してきたように、「エンジニア35歳定年説」も減ってきているので、最近はこのキャリアパスを選ぶ人も増えてきています。
このキャリアに向いているのは以下のような人です。

・プログラミングが大好きだし、得意
・他の人と喋ったりするのはあまり得意ではない
・タスクやスケジュールのとかは、誰かにお願いしたい
もしあなたが「この先ずっとプログラミングをやっていたい!」と思うのであれば、このキャリアを考えてみてもよいでしょう。
「プログラマー」キャリアの良い点
とにかく技術を追求しつづけられることと、嫌な人との交渉などが発生しづらいという点にあります。
ゴリゴリのプログラマーであれば、基本的にはプログラミングなどの開発業務に集中できます。
一方、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーは、どうしても苦手な人との交渉だったり、ギリギリのところでのスケジュールの調整が発生することがあります。
そういったストレスがなく仕事に集中できるのがメリットです。
また、業務で身につけたスキルはほぼすべて、次のプロジェクトや会社に持ち越すことができます。
つまり、このキャリアで働ければ働くほど、右肩上がりにあなたのスキルがついていく、ともいえます。
「プログラマー」キャリアの注意すべき点
このキャリアを選ぶ場合、「プログラミングは一生勉强し続ける必要がある」という点は覚えておきましょう。
プログラミング一本で戦っていくのですから、最新の技術やプログラミング言語などにアンテナを張って、常に勉强し続ける必要があります。
かつ、プログラミングは非常に奥が深く、センスが求められる仕事です。
僕の感覚としては、プロジェクトマネジメント以上に「出来る人・出来ない人」の差が分かれます。

まずはプログラミング一本の未知を目指してよいと思いますが、もし「無理だー!」となったときにどうするか?は頭の片隅で考えておくとよいでしょう。
また、プログラミングだけで戦うとしても、ソフトウェア設計の知識は必要になります。
「ソフトウェア設計は誰かにやってもらう必要があるプログラマー」だと、スキルとして片手落ちの状態です。
プログラマー一本で十分にやっていくためには、「プログラミング+ソフトウェア設計のスキル」が必要になることを覚えておきましょう。

派遣や業務委託を問わず、プログラマーとして働いている人はいます。
彼らを見ても、プログラミングだけではなく、システムの設計などもやれる人が大半です。
もしプログラミングだけしかできない場合は、「この部分の開発をしておいてください」というように、末端の仕事しか担当できなくなってしまいます。
プロジェクトの特性を踏まえたプロジェクトマネージャー (プロダクトマネージャー)としてプロジェクトマネジメントを行う

2つ目は、プロジェクトマネージャー (プロダクトマネージャー)としてプロジェクトマネジメントを行うキャリアです。
ちなみに「プロジェクト」と一言で言っても、
・携わる市場のスピード感や状態
・既存事業か?新規事業か?
・ハードウェアか?ソフトウェアか?
などによって、プロジェクトマネージャーに求められるスキルや特性が多少異なります。
ですので、あなたのやりたい内容や得意なスキルに応じたプロジェクトを管理できるプロジェクトマネージャーを目指すことになります。

プロジェクト規模が大きくなると全体のタスク管理や不具合管理がメインになってきます。
また、新規事業であれば企画やビジネス寄りの仕事が増えてきます。
ハードウェア開発だと開発期間が長くなり、ITのソフトウェアだと開発期間が短くなる傾向にあります。
プロジェクトマネージャーに求められるスキルも、これによって変わってくるわけです。
そんなプロジェクトマネージャーに向いているのは以下のような人です。

・浅く広く担当したい
・多くの人と一緒にプロジェクトを進めたい
・今後どのような問題が起きるかを前もって察知することができる
・多少雑用のような仕事になっても苦にならない
「プロジェクトマネージャー」キャリアの良い点
システムからビジネス側に至るまで、幅広い知識を習得できることにあります。
プロジェクトマネージャーは、プログラマーから見えないような、ビジネスに近い部分も一部担当することになります。
・マーケティングプラン
・何割くらいのユーザを獲得する必要があるか?
などなど・・・。
システムの開発を担当しながら、非常に幅広く業務を担当できるのがプロジェクトマネージャーのいい点でしょう。
プロジェクトマネージャーを担当することによって、プログラミング以外のキャリアも模索することができます。
また、最近ではどの会社でもプロジェクトマネージャーが不足しており、引く手あまたです。
そして、今後も必要とされるポジションでもあります。
「プロジェクトマネージャー」キャリアの注意すべき点
「ビジネス側やお客様側に踏み込んで仕事できる」ということは、裏を返すと、「ビジネスやお客様側のことを理解し、その都合に合わせる必要がある」ということになります。
これは一般的に「ドメイン」と呼ばれる知識ですが、
・お客様がどのようなことに悩みを持っているか?
・自社のビジネスはどのくらいの売上規模を目指しているのか?
プロジェクトマネージャーは、こういったことを意識する必要があります。
人によっては、

「そんな知識を習得しても自分のスキルにならないんじゃない?」
と思う人もいます。
もしそう思う場合は、プロジェクトマネージャーはあまりオススメしません。
「そんなお客様に関する知識はあまり興味がないから、とにかく技術だけを追求したい!」ということであれば、プログラマーとして技術的なスキルを磨いていった方がよいでしょう。
エンジニアの管理職(エンジニアリングマネージャー)として、人の管理も行う

3つ目のオススメのキャリアが、「エンジニアの管理職」です。
一昔前だったり、IT以外の企業の場合は、エンジニアとしてある程度スキルと経験を積んだ人がなるイメージでしょう。
一方、IT企業では、「エンジニアリングマネージャー」と呼ばれており、マネージャーの立ち位置が変わってきています。
具体的には、
・ずっとマネージャーをやるわけではなく、数年ごとに他の人と入れ替わったりする
・プロジェクトが終了したらマネージャーから外れる
といったものです。
今後は、「役割としてのマネージャー」という働き方がもっと一般的になってくるかもしれません。
このエンジニアリングマネージャーの仕事は、
・自分の担当部分の開発も行う
というような人が多く、他のエンジニアよりもかなり忙しい傾向にあります。
「エンジニアの管理職(エンジニアリングマネージャー)」キャリアの良い点
エンジニアをやりながら人のマネジメント経験やスキルを身につけられるのが最も良い点です。
人のマネジメントは、自分がプログラミングの作業を行うのとは違い、全く異なるスキルです。
エンジニアのスキルも、マネジメントのスキルも身につけられるのが、エンジニアの管理職の魅力です。
そして、マネジメントのスキルはエンジニア以外でも生かすことができます。
もしあなたが今後、「もうプログラミングはやらなくていいや」と思って違う業種に移ったとしても、マネジメントスキルは生かすことができます。
また、管理職やエンジニアリングマネージャーになると、(会社によりますが)役職手当のようなものが支給されるため、年収をさらに上げられる点も魅力です。
「エンジニアの管理職(エンジニアリングマネージャー)」キャリアの注意すべき点
昔からある管理職とエンジニアリングマネージャーで少し異なります。
昔からある管理職の場合: そもそもその役割に到達するのに時間がかかる
例えば大企業のメーカーなどで管理職になるためには、その会社でかなり長い間働く必要があります。
また、人によっては管理職になれない人も多く存在します。
僕が以前に勤めていたメーカーでは、どんなに早くても40歳くらいまでは役職がつきませんでした。
さらに、45歳を超えても未だに役職がついていない人も多くいます。
そのくらい、管理職になるのは競争率が高いということを理解しておきましょう。
IT企業のエンジニアリングマネージャーの場合: 役割を外れることもある
一方、IT企業のエンジニアリングマネージャーは比較的簡単になることができます。
ただ、比較的簡単になれる一方、簡単に外れるということです。
「もう少しエンジニアリングマネージャーとしてスキルを積みたかったのに・・・」と思っていても、プロジェクトが終わってしまうとそのタイミングでエンジニアリングマネージャーを外されてしまいます。
プロジェクトが終わるかどうかは、あなた一人ではどうしようもない部分もあるので、ある程度は運であると思っておいた方がよいでしょう。
また、管理職にもエンジニアリングマネージャーにも共通して言えるのは、両方ともとにかく忙しい点です。
僕はこれまで数多く管理職やエンジニアリングマネージャー (僕自身もエンジニアリングマネージャーはやっていました)を見てきましたが、誰一人として、暇そうな人はいませんでした。
みんな、夜遅くまで人一倍働いています。
そのくらい、チームや人を管理するのは大変だと思っておいた方がよいでしょう。
未経験から、エンジニアとしてのキャリアパスを実現するための方法

それでは、ここまで説明してきたようなキャリアパスを未経験の状態から実現するための方法を紹介します。
プログラミングを独学で勉强する
まずは、プログラミングがどのようなものか?を知る必要があります。
プログラミングを知らないことにはエンジニアとしてのキャリアは始まりません。
もちろん、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなどの職種であればプログラミングのことを知らなくても、何とかなることもあります。
ただ、プログラミングの知識やプログラマーとして働いた経験があると、圧倒的に強いです。
ですので、この記事を読んでくださっているあなたには、今後あなたがシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを目指すとしても、まずはプログラミングのスキルの習得やプログラマーとして働くことをオススメします。
もしプログラミングの知識がないままシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーになってしまうと、

「本当にこの人はシステムとかプログラマーのこと、分かってるのかな・・・」
と思われてしまいます。
もしあなたが「どうやってプログラミングを勉强したらいいか分からないよ!」とと思われる場合は、以下の記事を読んでみてください。
プログラマーになるための準備をする
ある程度プログラミングのスキルが身についたあとは、プログラマーになるための準備を行いましょう。
プログラマーになるには、プログラミングスキルの他に、ソフトウェアの設計やチーム開発のやり方も知っておく必要があります。
プログラマーは、基本的に複数人のチームで働くことになります。
あなた一人では働けません。
そして、プログラミングのやり方も、一人のときと大幅に違います。
「他の人とどのように働くか?」を知っているのは、プログラマーになるための準備として、非常に重要です。
また、ここまで説明してきたように、プログラマーのキャリアパスの場合はソフトウェアの設計スキルは必要になります。
ソフトウェアの設計ができないと、プログラマーの市場価値は上がらないとも言えるでしょう。
とはいえ、一人でソフトウェア開発やチーム開発のやり方を勉强するのって、難しいと思いませんか?
少なくとも、純粋なプログラミングを勉强するのとは違い、なかなか一人では勉强できないかと思います。
そこでオススメなのが、プログラミングスクールに通うことです。
プログラミングスクールの中には、即戦力でプログラマーになるためのスキルを身につけられるところもあります。
特に以下の3つのプログラミングスクールが、即戦力向けのコースを持っていたり、料金が安かったりするのでオススメです。

最大56万円の給付金あり
DMM WEBCAMP
推薦状の発行やキャリア支援も実施
CodeCampGATE(コードキャンプゲート)
学習の進捗管理からモチベーション維持のサポートまで実施
tech boost (テックブースト)
また、その他にも、目的に合わせたいろいろなプログラミングスクールはあります。
僕の過去のプログラマーの経験を踏まえて、あなたの目的に合わせたプログラミングスクールの一覧を以下の記事にまとめました。
もしあなたが、

「プログラミングスクールにも興味があるなー」
と思っている場合は、こちらの記事も読んでみてください。
プログラマーになる

プログラミングスクールでスキルを身につけた後は、いよいよプログラマーになるタイミングです。
これまでに勉强してきた内容を踏まえて、しっかりアピールするようにしましょう。
プログラマーに必要な適性やスキルは、以下の記事にまとめているので、こちらも読んでみてください。
プログラマーとして働いた感触も踏まえつつ、エンジニアとしてのキャリアパスを考える
プログラマーとしてしばらく働いていると、エンジニアとしてあなたに向いている方向性が見てくると思います。
・システムエンジニアとしてお客さんと話したり要件を決める仕事がやりたいのか?
・プロジェクトマネージャーとして、プロジェクトの管理がやりたいのか?
・管理職になって、プログラミングだけでなく人の管理がやりたいのか?
プログラマーとして実際に働き始める前だと、これらを具体的にイメージするのは難しいかもしれません。
ですので、まずオススメなのは、
という進め方です。
今あなたが思っていることと、実際にプログラマーとして働いてみた後では、その感触や考え方は大きく変わってくる可能性があります。
もちろん、事前にいろいろなことを考えるのは重要ですが、まずは最初の一歩を踏み出してみましょう。

基本的には、1年以上をオススメします。
基本的にソフトウェアプロジェクトは1年くらい続けていると、大体全体像が見えてきます。
判断ミスを起こさないためにも、1年くらいプログラマーとして働いた後、判断してみることをオススメします。
[最後に]キャリアパスを理解した後は、実際に行動してみよう
![[最後に]キャリアパスを理解した後は、実際に行動してみよう](https://www.mame-blog.site/wp-content/uploads/2022/03/career-path-of-engineer11-1024x704.jpg)
この記事では、エンジニアとしてのキャリアパスにどのようなものがあるのか?をまとめてきました。
エンジニアとして典型的なキャリアパスがあることや、その特徴を理解していただけたのではないでしょうか。
ここまで事前知識が身についたのであれば、次は実際に行動を起こしてみるのが重要です。
プログラミングの勉强をしたり、プログラマー転職のための活動をしてみたり、まずは一歩動いてみましょう。
実際に動いてみることで、初めて見える景色もありますよ。
この記事は以上です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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